12.02.21 ● 授業レポート 日刊スポーツへ、受講生自らがプレゼンをする!(CMプランナー実践クラス)
2012年1月21日午後7時。 雪の降る日の夜、CMプランナー実践クラスの受講生たちが、「日刊スポーツ」に今年の新CMの企画コンテをプレゼンしました。 日刊スポーツからは、販売推進局の方3名がお越しになり、受講生のプレゼンを真剣に聞いていただきました。 まずは講師であり、「日刊スポーツ」のCM制作のクリエイティブ・ディレクターを兼ねる水原弦氏から、全体の企画案についてのコンセプトと各表現案のヴァリエーションについて説明がありました。その後、プレゼンした総数は何と14案! その案にかかわった中の一名が代表して、日刊スポーツの3名の前で直接プレゼンを行いました。 プレゼンの1週間前の授業でどの企画をプレゼンするかを決め、それぞれが自宅に持ち帰って絵を作成したり、写真の資料を探しました。 プレゼン当日は、みんな通常の授業開始前から教室に集まって、緊張した面持ちでプレゼンの準備を進めていきました。 水原講師にも手伝っていただき、何とか14案の企画コンテを19時のプレゼン時間までに間に合わせることが出来ました。プレゼン時間に間に合わない企画はプレゼンが出来ないのは当たり前のことです。その当たり前のことを、当たり前のように時間通りにフィニッシュできるのがプロの仕事です。 絵コンテの絵や、パソコンスキルの上手下手などによって仕上がりはそれぞれでしたが、要は、初めて見る方にきちんと伝えられることが出来ればいいのです。 今年の14案は、ヴァリエーション豊かで切り口が多彩でした。 日刊スポーツからも「いろいろな切り口で考えていただきありがとうございました。」というお褒めの言葉をいただきました。 この中の何案かを実際に受講生たちがCMとして制作します。昨年制作したうちの3本は、実際にTVでオンエアー出来ることとなりました。過去のCMに関しては生徒作品で見ることが出来ます。 修了制作を通して実際の現場を知ることが出来ます。現場でTFCグループの撮影部などと一緒に仕事をすることによって、より高度なレベルへ向かっていかなければならないのだ、ということを実感することでしょう。 今年の新しい日刊スポーツのCMにご期待ください!
12.02.10 ● 授業レポート 修了作品(ショートムービー)撮影終了!(映像編集専科)
11.12.13 ● 授業レポート 映画編集とCM編集の違い(映像編集専科)
アカデミー外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の映画編集者、川島章正氏の講義を聞いて、映画編集とCM編集の違いについてレポートすることにしました。はたして違いはあるのか、あるとしたらどのようなことなのか。 映像制作では、どのジャンル(映画、テレビドラマ、CM、ドキュメンタリー、ミュージックビデオ等)においても、企画、シナリオ(絵コンテ)、演出、撮影、編集、録音、完成、という流れとなります。実際に編集するに当たっては、だいぶ前からCMのオフライン編集は「AVID」を主流として使用していましたが、映画の世界でも近頃はフィルムではなく「AVID」「ファイナルカット」を使うようになっています。
大きな違いは、なんと言っても完成尺数の長さが考えられます。映画は2時間をメドに完成させますが、CMは地上波においては30秒・15秒です。そこでは自ずと表現が違ってくる。 川島講師は、“映画は、芝居をきちんとつないでいき、ドラマをインターテイメントとして仕上げていくものだ。そこには人をドキドキさせる感動がある”と言っています。CMは大前提として企業名、商品名をメッセージする、それも何回もON AIRを繰り返し、目に耳に残るしっかりしたメッセージが込められていなければならない。 ただ、映像編集に関しては、映画もCMも、技術力(編集ソフトの操作・手順だけではなく、編集技法に基づく映像表現)はもちろんのこと、構成力、画を選ぶ眼力、編集点、リズム(間)が大切となり、それによって、観る人を引き付けることに変わりはありません。
黒澤監督の語録には、「先行画面の尻のワンフレームと、後続の頭のワンフレームをつなぐ、その瞬間に『映画』が棲んでいる」とあります。CM編集をする際には「カットとカットの間に画がある」と同じようなことを感じながら、見えるはずのない画をカットとカットを激しくつなぐことによって、衝撃波が生まれ、見えない画が見えてくる ことがあります。 つまりは、映像をつなぐことに関しては、映画もCMも完成度を左右するのは映像編集者の腕に関わってくることには違いはない、と結論づけられます。
川島講師は“映画では編集室は第二の演出の場である”と言っている。 同じように、“映像編集の場は演出以上の演出を発揮する”という気構えを持ってCM編集に携わる。
映像編集者は刃物がなくても、たった一言でも殺せる。“編集は上手いけど、面白くないね”このことを肝に銘じて、日々、スキルを磨くことを忘れないようにしなければいけない、とあらためて授業を聴講して思いました。
11.11.1 ● 授業レポート 麻生塾にて映像テクノアカデミア出張講義を実施
映像テクノアカデミアは1995年の設立当初から、麻生塾(麻生情報ビジネス専門学校・福岡校) とは姉妹校として教育事業に関するアドバイスを受け、講師陣の交流、そして出張セミナーを行っています。 今年のセミナーは、10月21日(金)午前10時にスタートし、18時に修了する長丁場のスケジュールを組んで実施しました。 受講者は、CGクリエイター科1年生・2年生から総勢32名が参加してくれました。 まずは、映像・広告クリエイター科の教務主任である山下から「広告業界」「映画業界」の相関図を説明し、その制作プロセスの共通となるポストプロダクションの中でのCG業界の現状と未来について講義を行い、さらに業界に求められる人材像をパワーポイントでスクリーンに出しながら話を進めました。受講者の皆さんは将来の就職を睨み、真剣に聞いていました。 その後、映像テクノアカデミアの映像編集講師の本間が「映像」についての講義を展開しました。 「映像を創る醍醐味」「映像制作の要である映像編集」「映像編集には型や約束がある」「フイルム(アナログ)を知ることがデジタルにつながる」「最高の形はどこかにある」 そして、最後に“映像創りをしぶとく繰り返すことによって、悩み、苦しみ、喜びを味わい、映像力、技術力を磨き、相手への発信力を強め、説得力を増す。これが就職活動の武器になり、業界で活躍する原動力になる”と結びました。 昼休みを挟んで、午後は編集技法の一つである「カットバック」の実習を行いました。 講師は映像テクノアカデミア専属で映像編集者の川村と本間が担当しました。川村が「カットバック」の概念を解説して、何作かの映画のカットバック場面を見せて、実際に受講生の皆さんが実習する参考にしてもらいました。 実習は、10分ほどの素材を2分程度に縮小して完成させます。映像編集の面白い所は、同じ素材でも30人それぞれが違う仕上がりをすることです。カット数が多かったせいか4時間で纏めるのは難しかったようです。 構成力が問われる人、編集点が甘い人、リズムや間が悪い人、まちまちでしたが、個性豊かな作品が多くありました。 後日、講師から講評を加えてDVDを受講者全員に送り返すことを約束して実習を修了しました。 最後に事務局長の小柳からパンフレットを元に、50周年を迎えた東北新社のスタート時の日本語版制作の部門から放送局をはじめた衛星放送に至るまで多くの映像ビジネスに着手し、拡大していった事業部の経路を話し、出張講義を締めくくりました。 今回の受講生のセミナーの反応は、強行スケジュールのせいもあって、かなり一方通行のきらいがあり、多くの人たちの意見を取り上げることができませんでした。にもかかわらず、それぞれの講義内容に興味を持ってもらい、その都度手を上げる人が出て、活発な質疑応答が行われました。 “CG業界に進むに当たって東京に出たほうが良いだろうか” “映像制作の中でCGの役割の重要性をもっと解説してほしい” “名作の映画場面をもっと別の時間を設けて解説してくれないか” また実習では終了時間がに近づくに従って、作品の仕上がりを見て欲しい人が続出し、講師とのキャッチボールが盛んに行われていました。 丸一日の長い講義にもかかわらず、疲れも見せず満足そうな表情が印象的でした。 そして、今年も、この受講生の中には、すで映像テクノアデミアに興味を持ち、入学したいと言ってくれる人もいました。 今後も、麻生塾を卒業した後、映像テクノアカデミアを経て先輩たちが業界で活躍した同じ道を辿ってくれることを願いながら講師一同教室を後にしました。
11.10.21 ● 授業レポート 古田中輝夫の最終講義
映像・広告クリエイター科学科主任の古田中さんは、9月18日が誕生日です。65歳になった今年9月、長年勤めた「映像テクノアカデミア」を卒業しました。そして10月2日(日)16時半から、「古田中輝夫最終講義」を映像テクノアカデミアで行いました。 事前に連絡先がわかる同窓生140人余りのリストを元に、アカデミアの卒業生でもあるTYOの遠藤さんと、最終講義の連絡を取り始めました。メールアドレスがわかっている人にはメールを送り、メールが返って来た人には電話を。 同窓生同士で連絡が回っているクラスもあったらしく、問い合わせの電話やメールがいち早く来ることもありました。 同窓生たちの情報拡散とTYOの遠藤さんの頑張りで、たくさんの卒業生たちがこの「最終講義」に集まってくれました。 当日、一番大きな4C教室がほぼ満員になる50数名(定員60名)の聴衆が、古田中さんの講義を真剣に聞きました。 古田中さんは、子ども時代子役俳優として3本の映画に出ているそうです。芸名は「伊庭輝夫」。You Tubeなどで今でも見ることが出来ると、謝恩会の会場で講師の一人である水原さんに聞きました。 1970年に「日本天然色映画」に入った古田中さんは、最初、制作部に入りました。
そして、杉山登志さん(日本のテレビコマーシャルの創成期を築いてきたCMディレクター)について、プロダクション・マネージャーとして働いていました。その後、古田中さんは、企画演出部に入り、ディレクターとして独り立ちをします。 最初のチャンスは、資生堂宣伝部の中尾さんがやってみないか?と声をかけてくれた仕事でした。そのとき古田中さんは躊躇して、最初、お断りしたそうです。それを聞いた古田中さんの先輩である宮口さんが、凄く怒ったそうです。いつもは温厚な宮口さんがものすごい剣幕で怒るので驚き、宮口さんの目の前で中尾さんに電話をしました。 その後、古田中さんは資生堂のキャンペーンなどを手掛けるようになり、尾崎亜美「春の予感」や、世良正則「燃えろいい女」などの音楽タイアップで有名になったCMを世に送り出しました。 「資生堂」的な洒落たものと、「紀文」などに代表される軽みのあるダジャレなどを生かしたCMとの間を行き来する。それが古田中さんらしい仕事だなと大いに納得。やはり人柄は、必ず仕事に出るのだと確信しました。隠していても個性は出ます。だから無理に個性を主張しなくてもいいのだなと思いました。 古田中さんは十数年の講師歴を通して、「広告賞はあなたの広告になる」をモットーにカリキュラムを組み、毎年のようにACC学生CMコンクールや宣伝会議賞の受賞者を輩出しました。たくさんの企画を提出した結果が賞に結びついたときは受講生たちと肩をたたきあって喜んでいました。 また、日刊スポーツの作業では実際のクライアントからオリエンテーションを受け、プロと変わらない体制でCMの修了制作を行い、いい兄貴分として制作の現場を支えてくれました。 1時間の予定だった最終講義は、後半かけ足になりながらも2時間近くの授業となりました。最後は遠藤さんから花束が贈呈され、温かい拍手が教室内を包みました。 その後、古田中さん行きつけの店「八十八」を貸し切って、盛大な謝恩会が開かれました。30人くらいの予定だった謝恩会が最終的には50数名の参加となりました。ここで、古田中さんへ向けて各講師の先生からメッセージを頂きました。 萩原さん、石井さん、水原さん、高田さん、中野さん、望月さん。古田中さんと一緒に学校を盛り上げてくださった講師のみなさんです。 10月からは新しい映像・広告クリエイター科として出発しますが、これからも卒業生たちが、この業界でさらに大きな翼を広げてくれるであろうことを確信したすばらしい夜になりました。(山下) 長い間ありがとうございました!古田中さん
11.08.15 ● 授業レポート 夏の夜のラジオCMの夕べ
11.07.22 ● 授業レポート 今期初講評 映像編集専科
11.06.24 ● 授業レポート オフライン編集「AVID」(映像編集専科)
映像編集には、オフライン編集とオンライン編集がありますが、当講座では主にオフライン編集を学ぶカリキュラムを組み、映像業界においてオフライン編集の主流である「AVID」を軸にした講座を展開しています。 AVID-2(3階) オフライン編集を簡単に言うと、CM作品を完成させるのに約100倍の撮影素材を100分の1に縮小することです。このプロセスではクリエイティブな会話を飛び交わし、試行錯誤をしながら完成作品を目指します。ちなみに映画は普通2時間作品に対して5倍の10時間ほどのフイルムが撮影スタッフに渡されます。オンライン編集はオフライン編集で完成尺数にまとめたデータを元にエフェクト作業等を行い完成原版を作成することです。
今はコンピュータ抜きでは映像作品が作れない時代になっています。かつては映画はフィルムだけで撮影、編集し、スクリーンに上映していました。今は、撮影した素材をテレシネ(フイルムからビデオに変換)して仕上げを「AVID」で編集し、フイルムに戻しているケースも見られます。CMはだいぶ早くからこの流れでやっていましたが、映画もしだいにそうなってきました。
フイルム時代は、オフライン編集をラッシュ編集と言っていました。ラッシュ編集はフイルムを切り、テープで貼り、剥がし、また貼りながら完成尺数までつめていきます。それこそ、“切った”“張った”のやくざの世界です。この時代の編集は、フイルムを直に触って手触り感覚で作品を創っていたことが思い出されます。
「AVID」では撮影素材をハードディスクに取り込みさいすれば、瞬時にしてアトランダムに編集ができるようになり、スピードアップが図られ、効率がよくなりました。 その分、作業している間の考える時間が変わってきたようです。 編集は繰り返す作業だ、と常々言っています。フイルム時代は、編集点を決めるのに何度も何度も編集機にこすり付けて探っていましたが、今は、機械操作でスピードアップされたことが繰り返す時間までそり落とされてしまったのではないか、と感じられてしまいます。しかし、当講座は、編集の原点に返って何度も繰り返す作業から最高の形を手繰り寄せることを主眼としています。
11.06.15 ● 望月和人先生の授業レポート 「企画の100本ノックを受けよう!」
11.04.16 ● 授業レポート 2011年度 開講レポート「CMプランナー実践クラス」
最後に、「本日の課題」と「お願い」が、事務局教務担当の山下(新人)の方からありました。 課題は、実際の広告キャンペーンの連動企画です(秘密事項なのでこれ以上は内緒です)。そこで使われる共感できる「言葉」を考えようというものでした。採用された方には薄謝というインセンティブもあり、企画オリエンの後、活発な質問が受講生からありました。
最後のお願いはツイッターへのフォローでした。 映像テクノアカデミアがツイッターを始めました。受講生のみなさんにフォローしていただくことによって、学校側からの発信を聞き、自らも「つぶやき」を発する。そして講師たちや有名なクリエーターの方々とのフォローを広げていくことによって、自らがまた新しい何かを学ぶことになるのではないか?ということを考えています。 ユーザーネームは「Vtacademytfc」、名前は 「映像テクノアカデミア」です。 http://twitter.com/Vtacademytfc/ まだツイッターに登録していない方は、こちらから。
11.04.16 ● 授業レポート 2011年度 開講レポート「映像編集専科クラス」
今期、生徒は12名。開講当日の11時過ぎに、余震が発生しました。緊急地震速報が発令され、電車が止まりました。長野から来る、受講生などもいて心配されましたが全員、時間通り来ることができ、おごそかに「映像編集専科クラス」が始まりました。 この日は、ガイダンスも含めての授業でした。震災の後ということもあり3・11のような日を想定して、緊急時の避難方法の説明がありました。映像テクノアカデミアの避難所は「新宿御苑」。非常時には無料で中に入れるとのことを新宿区役所の危機管理科で伺って来ました。実際、3・11の際にはテクノアカデミアでも帰宅困難者が出て、近くの花園小学校で一夜を明かしたそうです。 今回編集の実際をお手伝いするのは3名のプロの映像編集者(映像テクノアカデミア専属)たち。いずれも、映像テクノアカデミアの卒業生たちです。映像編集10年の川村はこの日、実際のCM編集の仕事があり欠席。そしてキャリア7年の太田とキャリア4年の船迫の3名です。 この映像編集専科を統括するのが本間。1969年に東北新社の映像編集課に入社しました。本間講師の長いキャリアと経験が「映像編集とは?」という根っこのところまでさかのぼって、これから1年かけて解き明かしてくれることでしょう。 本日は、本間講師からの「映像を作るとは?」という講義がありました。ここでは、様々な映像撮影のテクニックや編集の技法、それに関する専門用語などを2時間半近くかけた授業がありました。 余りに多くのことを一気に覚えないといけないので受講生のみなさんは大変だったかも。でも、今はインターネットなどで何でも調べられるようになりました。自宅に帰って資料を見ながらどういう意味かもう一度よく考えて自分の言葉にしてください。そうすれば初めて専門用語が自然と口に出るようになるでしょう。 本間講師は西郷隆盛に似ています。西郷さんは、日本の未来を信じて維新を成し遂げた男として有名です。そして自分の信念を、最後まで曲げなかった強い意志の持ち主でもありました。その風貌から発せられる言葉は映像への愛情に満ち満ちたものでした。 講義内容は「映像制作の流れ」「編集技法と演出効果」について、過去の名作シーンを見せながら解説していきました。受講生の皆さんは、あまり古い映画を見ていないようでしたが、名作は、何年経とうがよみがえる良さを持っています。これからは、自宅でレンタルしたDVDを見たり、映画館でたくさんの映画を見ることも勉強のひとつです。映画を見るのが勉強なんて、こんな楽しい仕事があるでしょうか? また、本間講師は熱烈な黒澤明のファンです。この日も「七人の侍」がいかに素晴らしいか、雨の中の乱闘のシーンのエピソードなどを交えて熱く語っていただきました。 時間もオーバーしてしまい、終了となりました。 受講生たちの熱い視線が本間講師を熱くさせたのでしょうか? 自己紹介はタイムオーバーで来週になりました。さていよいよ来週から実際のAVIDを使っての授業が始まります!