<a href="/graduate/">卒業生インタビュー</a> 本多正樹

卒業生インタビュー

アイデアで世の中を楽しくさせたい!幸せにしたい!と本気で思ってます。

本多正樹

I&S BBDO コンテンツデベロップメントグループ クリエイティブディレクター

1969年 静岡県生まれ。
1993年 筑波大学人文学類卒業
    マッキャンエリクソン博報堂(当時)入社
1998年 映像テクノアカデミア CMプランナークラス卒業
1999年 I&S BBDO入社 CMプランナーを経て現職

ロンドン国際広告賞、ニューヨークフェスティバル、アドフェストファイナリスト、ACC賞ゴールドなど受賞多数。 2009年~2011年 JAAAクリエイターオブザイヤー ノミネート。
現在、「スニッカーズ」「カルカン」「ぺディグリー」など主に外資系ブランドをクライアントに抱える。

本多さんは、どういう経緯で広告クリエイターの道に進まれたんですか?


元々、マッキャンエリクソン博報堂(当時 ※現 マッキャンエリクソン)で営業をしていました。
その時に、マッキャンのクリエイティブの方々の仕事ぶりをみて、「クリエイティブっていいなあ。」と思ったんです。
ただ、その頃マッキャンには社内の転局制度がなかったので、どうしようかと思って、いろいろ探して映像テクノアカデミアを見つけたんです。その時はCMプランナーになりたいと思っていたので「CMプランナー基礎クラス」(※ 現:「広告プランナークラス」)を受講しました。その時に、出会った講師が草川衛さんでした。(※ 当時:電通のクリエーティブディレクター)
草川さんが毎回配ってくれた「レジュメ」を今も大切に保管しています。草川さんには、まず「何を言うか?」ということを論理立てて構築し、その強固な理屈をベースに「表現で跳べ!」ということを徹底して叩きこまれました。その基本は、今も実践の作業で役に立っています。
草川さんは、今年のACCのCMコンクールで殿堂入りを果たされた、電通の「小田桐昭」さんのグループで育った方なんです。電通から公共広告機構(AC)の事務局長を経て、昨年退任されました。
あの頃から毎年、草川講師を中心に同期で花見をしていました。その花見は今でも同期の集まりとして続いています。
映像テクノアカデミアは、授業が毎週土曜日だったので通うことが出来ました。当時はまだバブルの名残があり、平日は週に1回くらい徹夜したり、午前2時3時に帰るということもたびたびありました。毎回、課題が出るのでそれをこなすために休憩時間に考えたり、仕事の途中で喫茶店に行って作業をしたりしていました。



それから、どのようにして広告クリエイターに?


はい。映像テクノアカデミアを卒業して、マッキャンで営業をしながら転職活動を行っていました。
その時、「I&S」(※当時)が未経験者でも受験できるということで、きちんとした試験を受けて入社することができました。1999年のことです。
最初は、先輩のCMプランナーについて仕事をしました。そして入社翌年の2000年の秋、一人で任せてもらえる仕事がありました。その時のCMを見てください。(といってマックブックプロでそのCMを見せていただく)ドリトスのCMです。初めて自分で全部をやった仕事です。俳優の古屋隆太さんに出ていただき、タイのパタヤの先にある海でロケをしました。いまでも、思い出深いCMです。



今年は、「スニッカーズ」の新CMを制作され話題になりましたね。
(※沢尻エリカや内田裕也が出ているCM)


はい、あの仕事はキャスティングが命です。 最初、「お腹がすいたら人格まで変わって自分じゃなくなる」みたいなコンセプトを体現する効果的なタレントさんということで、沢尻エリカさんに出ていただきました。
今、放送されているのが内田裕也さんが出ているこのCMです。(といってマックブックプロでCMを見る。)毎回、どの人に出ていただくのか?ということがとても重要です。

photo_honda001.jpg
また、このCMから派生して、先週あるイベントを行いました。
「謝罪会見グランプリ」というものです。審査委員長は内田裕也さんです。
内田さんの謝罪をされていた記憶がヒントになりました。公募に応募してきた方々の「謝罪記者会見」を、生で「U―STEREM」で中継をするというもの。
応募者は素人の方なので、それだけでは面白くならないと思い「2丁拳銃」に、MCとして出ていただきました。「2丁拳銃」が素人の参加者にツッコミを入れることで、この放送の面白さを担保できるなという計算がありました。
photo_honda002.jpg また内田さん以外の審査員、例えば弁護士の間川清さんは実際に「うまい謝罪」(@ナナ・コーポレート・コミュニケーション)という本を書いている方なんです。その方の本がおもしろかったので、予算もないし、自分でこの弁護士先生の事務所に電話をして、審査員をお願いしました。
今回は、5000人以上の人に生放送でこのイベント中継を見ていただくことが出来ました。この動画が、このあとソーシャルメディアなどで、さらに拡散していってくれています。



そういえば、沢尻エリカさんが出ていたスニッカーズのCMを最初に見たのは、誰かのフェイスブックでのリンクでした!(笑)


そうなんです!いまは広告の反応がダイレクトに伝わる時代になってきました。厳しい批判などもありますが、ダイレクトに反応が返ってくるというのはエキサイティングです。

この「謝罪会見グランプリ」でも、リアルタイムで生活者のみなさんの反応がわかるので面白かったです。
また、優勝賞金を「100万円」としたので、応募してくれる人は必ずいるだろうと思いました。実際、終わるまではドキドキですけどね。
当日は、内田裕也さんが台本以上のパフォーマンスなどを披露してくださり、会場は大きく盛り上がりました。現場に立ち会っているときは心配でドキドキしましたが、こうしたラッキーなアクシデントなどもあり、結果的に大成功のイベントとなりました。

今は広告クリエイターが、TVCMだけでなく、こうしたエンターテイメントのコンテンツを作るということが一般的になってきています。要は、どのようにして生活者と企業や商品を結びつけるのか?ということなんじゃないでしょうか?

草川衛講師に教えていただいた広告の基本を基に、新たなメディアや手法を駆使して、新たな広告コミュニケーションができるという意味では、広告クリエイターの仕事は今、とてもエキサイティングな仕事だと思いますよ。



どんな人が広告クリエイターに向いていますか?


とにかく、企画をするのが「スキ」って言う人じゃないといけないんじゃないかな?
自分もそうですが、今度うちに新しく入って来た久間木くん(※、映像テクノアカデミア「広告プランナー実践クラス」卒業生 2012年にI&S BBDO入社)なんかを見ていても本当にそう思いますね。何か他のことをしているよりも「企画」が「スキ」ということかな?
また、広告クリエイターになって何年かすると、「自分の武器」を活かせるようになるので、そのためにも自分の得意分野を持つということですね。
自分は「お笑い」が好きなので「お笑い系」に関しては自信があります。でも、そのためにはお笑いの番組何かを片っ端から録画して見るようにしていますし、それ以外のお笑い系もたくさん接するようにしています。演劇で言うと「別役実」さんとか。
もちろん、得意分野は人それぞれ違うし、今まで生きて来たことが問われるのですが、その人らしいものが表現できるようになればいいんじゃないでしょうか?
例えば、文学が好きな人は「文学的な表現」に磨きをかけるとか。そのためにたくさんのことを吸収することも大事です。自分自身も、広告ブログなどを初めとして、あらゆるものを毎日1000近くチェックしています。今は、グーグルリーダーなどがあり、更新されたブログなどを教えてくれるので便利です。



そう言えば、本多さんは「ブログ」で広告のことをお書きになっているとか?


そうなんです。
photo_honda003.jpg 広告は見るのも好きで、面白いものをブログで取り上げて自分なりに紹介しています。ブログの冒頭にも書いたのですが「アイデアで世の中を楽しくさせたい、とか、幸せにしたい」と本気で思っているんですよ!(笑)
英語の広告について書かれたサイトなども見ながら、自分なりの言葉で書いています。
「広告の穴~戦略的クリエイティブ論~」というブログのタイトルは、まさに「虎の穴」的な修行の場であると言う意味と、自分が広告という「穴」にずっぽりとはまってしまっているという、ダブルミーニングです。僕の人生訓として「人生はコメディだ!」というのがあり、とにかく生まれてきたからには「楽しもう!」と思ってます。



広告クリエイターに必要な条件って何ですか?


うーん、そうですねえ、広告の中でもTVCMはビジュアルあり、言葉あり、音楽ありの総合格闘技みたいなものです。
CMは、まず時間のパッケージング(※30秒や15秒で語るということ。)が必要なんですが、それは何年かやっていれば出来てきます。決して広告クリエイターは特殊な人ではないんです。
「必要な条件」を強いて言うなら、「面白いものを何故面白いのか?と考えることの出来る人」が広告クリエイターになれるんじゃないかな?料理人なんかも同じだと思うんですね。「ああ、美味しかった!」だけじゃなくて、「素材は何で、どんな調理法で、調味料は何か?」みたいなことを考える人が、料理を作る人なんです。それと、同じことなんじゃないでしょうか?



クリエイティブディレクターとしての本多さんの今は?


今は、仕事の全責任を取りながらも、自分の考える方向へ広告を持って行こうと努力しています。
CMプランナー時代は、上にクリエイティブディレクターが居たので、そこまで自由には出来なかったですが、いまは責任を持つこととともに表現をするという感じです。



では、最後に、本多さんの将来の展望は?


そんなだいそれたものはありませんが、とにかく現場でやり続けるということですね。
以前、I&S BBDOにいらした早乙女治さん(※現在 ADKのエグゼクティブ・クリエイティブディレクター)は、とても影響を受けた先輩ですが、ECDになられた今も、自分で企画をされているそうです。そんな風になれたらいいですね。



ありがとうございました。ご活躍を楽しみにしております。


【卒業生インタビュー 本多正樹】 映像編集や広告制作にご興味のあるみなさま
映像テクノアカデミアの映像・広告クリエイター科では、CMプランナーや映像編集のプロを目指す方のために、基礎から応用レベルまで現役のクリエイターが丁寧に指導いたします。また、東北新社グループでのアルバイトのご案内や、就職サポートも充実。実際の制作現場でCMプランナーや映像編集が学べます。