映像テクノアカデミア

Techno Voice スタッフが綴る公式ブログ

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【声優・俳優】秋の試演会~プロステージクラスⅠ Vol.4~

2012年9月14日 10:50

声優・俳優科の秋の試演会第一弾がいよいよ今週末に迫ってまいりました。

【第一弾】
9月17日(祝・月) 14:00開演
専科特訓火曜クラス・・・・「杜子春」 演出/片岡富枝
専科特訓日曜クラス・・・・「赤い太鼓」 演出/田原アルノ
プロステージⅠクラス・・・・「山の手合唱団」 演出/一の宮はじめ

【第二弾】
9月22日(祝・土) 15:00開演
トータル・トレーニング・コース・・・・「いつまでも子供」 演出/小山ゆうな
俳優研修クラス・・・・「スノーホワイト」 演出/川端慎二
俳優実践クラス・・・・「十二人の怒れる男」 演出/佐藤宏樹

開場は開演の30分前。場所は映像テクノアカデミア5階D教室です。
入場無料です。


これまで稽古風景を生徒たちにリレーで綴ってもらったプロステージクラスも、最後の大詰めを迎えているようです。

はじめまして!
山の手合唱団(を見学に来た)ローバー松本こと、松本大督です


さてさて本番も近づいて参りました!

山の手合唱団の皆さんも、刑事である僕と先輩も、全力で頑張っています!

僕は写真が趣味で、日々、皆さんが歌っている姿を楽しく撮っています
p1020621.jpg p1020650.jpg
きっと観に来てくださる皆様も、楽しい気持ちになっていただけること間違いなしです!

それでは、本番を楽しみにして下さい!

ローバー松本

【声優・俳優】コラボ授業、収録順調!

2012年9月12日 14:12

コラボ録音20120901 001.jpg去る9月1日(土)、2日(日)に、声俳・映翻のコラボレーション特別授業の5チーム のアフレコが、映像テクノアカデミア内収録スタジオにて行われました。
このスタジオは、ほぼ毎日、海外ドラマや映画のアフレコ収録が行われている現場のスタジオ。
普段は、プロの声優さんたちが声を吹き込んでいるブースに声優・俳優科の生徒たちが入り、プロの翻訳者や クライアントが座るコントロールルームで映像翻訳科の生徒たちが収録を見守ります。


今回は、映像翻訳科の生徒の目線で、当日の様子をレポートしてもらいました。


「次の場面替わってからのチャンドラーのセリフ、 パクってるから撮り直し。 その次のロスのセリフもパクってる。その後のレイチェルも。」
佐藤宏樹ディレクター(声優・俳優科学科主任でもある)の矢継ぎ早に出る 「パクり」の指摘に、私は焦った。
声俳(声優・俳優科のこと)の学生たちとの練習で何度も何度も 尺合わせを確認した。それなのにこんなに口の動きよりセリフが短いなんて。
確か佐藤ディレクターはロールを3つに分けて収録すると言った。
まだ1ロールめなのに、この先どうなるのだろう。

コラボ録音20120901 005.jpg 今日9月1日は映像翻訳科と声優・俳優科のコラボ授業 仕上げの日。
スタジオでのアフレコ収録の日だ。映翻(映像翻訳科のこと)の学生ができることは 全て終わってるので、安心安心と思っていたが、
いざ、声俳の学生が地下のブースへ、私たちは1階のブースへと 移動するとなぜかドキドキしてきた。
席に着くと佐藤ディレクターが収録で注意すべきことや マナーについて親切にまずレクチャー。
モニターを見ると地下のブースでは声俳の学生が ミキサーさんからいろいろ説明を受けていた。 更に心臓の鼓動が早くなる。

思えば、この2ヵ月は忙しかった。まずグループ全員で 全編を翻訳し持ち寄った。ブラッシュアップを重ね、 何とかできてきたと思ったら、尾形先生から 細かいところから大きなところまで全編にわたる指導を受けた。
その後始まった声俳とのコラボや声俳の一の宮先生の授業での 「会話になってない」自分たちの台本へのダメだし。

感傷にふけっていると、いつのまにか2ロールのテストが終了。
ディレクターから声俳の学生へ「心の流れを考えろ」「滑舌が悪い」との指導。
全ての指摘が自分たち翻訳する者の心にも突き刺さる。
自分はこの登場人物の心の動きを考えてセリフを作っただろうか。
言いにくいセリフにしてしまっただろうか。
心臓が口から飛び出しそうだ。

コラボ録音20120901 035.jpg 自分の仕事は終わっているなんてお客さん気分で収録に臨んだ自分が恥ずかしい。

無事に3ロール全部の収録が終わった。感動!
9月23日の発表会&講評会で自分たちのチームの"作品"を見られるのが待ち遠しい。
もちろん。他のチームの作品を見るのも楽しみだけど。
1本の作品を制作するのに、こんなにも多くの人の力が必要だなんて思いも寄らなかった。
その中でも基本になる、翻訳がいかに大切かを考えると恐怖で心が震えるが、 文字に書かれたセリフを、生きた会話にしてくれる声優やディレクター、ミキサーの方々の サポートがあると考えると、今度は温かさを感じて心が震えた。

翻訳科の先輩が言っていた。
プロになってから、コラボで一緒だった声俳の元学生が自分が翻訳した作品の収録で一緒になったことがあり、お互いハグしたい気分になったと。


私も味わいたい、そんな気分を。いや、私ならきっと本当にハグする!



実際の現場では、セリフの直しも頻繁に発生し、その際に即座に代案を考えるのが翻訳者の重要な仕事。
今回の収録で、映翻の生徒たちもなんども考えたことでしょう。

アフレコ終了後、何日かかけて、今は佐藤ディレクターとミキサーさんとでダビング (収録したセリフとME(音楽・効果音)をミックスする)作業をしています。
こうしてはじめて、各チームのオリジナルの日本語吹替版が完成します。


このお披露目会である講評会は9月23日!果たして各チーム、どんな仕上がりになっているのか?!
楽しみです。

【映像翻訳】コラボ授業台本UP!

2012年9月 4日 11:58

映像翻訳科 学科主任の鈴木です。
鈴木がエジプトで「暑い 暑い」と思っていた時clip_image002.jpg 日本の映像翻訳科と声優・俳優学科のチームは、8月29日の最終アフレコ台本提出に向けて、エジプトの暑さなんて比べものにならないぐらいheat up していました。

そこで最終アフレコ台本提出後の翻訳科のコラボメンバーに
①声優・俳優学科の学生とのコラボ、または声優・俳優学科の授業を受けて学んだこと
②原稿を仕上げての感想
について聞いてみました。


①について
・とにかく、声優クラスの皆さんに言葉を立体的にしていただいた瞬間、感動した。
また、文字が音になって初めて、不自然な言い回しなどが分かったところがたくさんあった。翻訳家も、訳す&書くことから離れて何度も声に出して自然さを確かめる大切さを改めて実感した。

・当然のことですが、声優さんは私たちの作った翻訳台本をもとに作品を知るわけで、訳す側が理解していても読んだ相手が分からなくては演技の仕様がない。セリフのちょっとした語尾の違いや選んだ単語の違いで、声優さんのお芝居がこんなにも変わるのものなのかと、改めて勉強になりました。同時に、ますます責任の重さを実感しています。

・自分で想像していた以上に、見る翻訳(字幕)と聞く翻訳(吹替)が違うということが、吹替翻訳を作る事を通しでやることで痛感しております。収録でまた学ぶ事が多々あると思うので、引き続き楽しみです。

・吹替翻訳とは、台本を作り上げること。セリフを、日本語を作ること。創るのではなく(吹替では通用しない文ですね)。
そしてその「音のドラマ」を発信する相手は、日本の視聴者であること。
・吹替というものは、こんなにも沢山の人が関わり、協力し、真剣に取り組む作品だということ。
身に沁みるには早すぎますが、関わっていたいなと改めて思える素晴らしい機会でした。
・川又先生、一の宮先生、声優科の方々にご意見をいただきながら台本を作り上げました。同じ台詞に対してもご意見は様々で、はっきり賛否が分かれることもあり・・・。その場の状況や要求に対し、柔軟かつ迅速に応じる翻訳力が必要だと痛感しました。
・声に出して台本を読む大切さが分かりました。
・より客観的な視点で「当たり前だけど見落としていたこと」を発見できて勉強になりました!
・読み方ひとつで表情が変わる台詞作りのおもしろさを体験できました。
・言葉遊びと言葉選びの楽しさを学びました。
・自分の翻訳で実際に演じてもらえるというのがいい経験でした。
・英語の原文が透けて見える翻訳の目指し方が理解できた様に思います。

②について
・長(中)編ものを訳す時、ひとつひとつのセリフも大切だけど、全体の流れをつかんで、訳しどころを落とさないことが大切だと思った。 ・瞬発力、ヤワらかい頭、自分を疑う謙虚さ、体力、落ち込まない図太さ。映像翻訳に必要なことを知りました!
・シーン事に大きなポイントが幾つかあって、それに持っていくための流れ作りの重要さを学びました。
・いい意味での、チームワークの危険さ。コメディならではのノリや起伏があったことで、楽しい所もそうでない所も全てが作品の一部だという事を痛感しました。
・自分にベターな台詞を求める高い意識と客観的な視点を、常に保っていこうと思いました。
・いいチームに恵まれて良かったです。
・ラフ(笑い声が入っている箇所)が難しかったです...。
・自分になかった考えをたくさん取り入れることができ、大変勉強になりました。
・学べた事が多く楽しかったです。
・チームメイトに触発されて、アイデアの幅も広がりました。楽しかった!
・wordの使い方から、言葉選びや発想の転換法など新しい知識が増えました。

はじめてのコラボレーションに、学ぶことは想像以上にあったようです。
講師の眼を通してみても、今年はどのチームも団結力があり、練習や授業もとても密度の濃いものになっていたようです。果たして結果は?!
9/1(土)に2チーム、9/2(日)に3チームのアフレコが実施されました。
近々その様子をアップしますね。こうご期待!

【声優・俳優】コラボ授業、いよいよ本番まで秒読みです!

2012年8月28日 14:21

声優・俳優科、映像翻訳科とのコラボ授業。
前回のブログでは、映像翻訳科の各チームが、翻訳原稿に関して講師から授業をうける様子を書きました。
その後、声優・俳優科のキャスト陣との合同練習を始め、こちらも声優・俳優科の講師から指導を受けています。これぞコラボ授業!台本上のセリフが、キャストによって声の生きたセリフとなると、
「意図した意味に聞こえない」
「このキャストのキャラクターに合わない」
など、修正すべき点がどんどん浮かび上がってくるのです。

そんなあるチームの授業日を覗いてみました。
残暑とは言え、真夏の日曜日の午後の1時。
6階の教室には、声優・俳優科から選ばれた出演者と、映像翻訳科の生徒5名が参加して、最後のコラボの授業が行われました。
題材は「フレンズ」。

この最後の授業の最終チェックポイントは...... 出演者には、

キャラクター、滑舌、ブレスの位置、アクセント、自然体演技、
テンポ、お互いが会話になっているかどうか、マイクの入り方、
マイクの捉え方、距離感、協調性、などなど

映像翻訳科の生徒には

セリフの言い回し、尺(寸法が合っているかどうか)、
ナチュラルな会話、下品な表現になってはいないか
キャラクターに合ったせりふ、そのシーンに合った会話かどうか
、 直訳、意訳、日本語のギャグ、想像力、創造性、などなど

映像翻訳科の生徒のたちも、セリフの代案を求められると、すばやく、しかもたくさん出してくれます!
これが実際にプロになってから、アフレコ現場で求められるスキルなのです!!

2012年度コラボ授業風景 010.jpg
細かくチェックをして行くと、2時間の授業では終わらず、更に1時間、そしてまた 1時間延長しての授業になってしまいました。 生徒達は授業が終わった後も意見を出し合って、表が暗くなってから、ようやく腰を上げて、帰路についたのでした。 その成果を9月1日(土)、2日(日)に、当校のスタジオでアフレコ収録をします。 どのチームも、最高におもしろい日本語版を目指して、がんばれ!!

【映像翻訳】コラボ授業、進んでいます。

2012年8月17日 11:01

祝!映像テクノアカデミア ホームページリニューアル!

 

その裏で、映像翻訳科と声優・俳優科のコラボ授業は着々と進行していました。

 

翻訳チームは、翻訳箇所の分担をし、それを持ち寄り1本のドラマとして完成させる。その上で担当講師(尾形先生・川又先生)からチームごとに授業を受けます。ちょっと遡るけど 第一回目の授業を受けての学生たちのコメントから。

 

☆尺の合わせ方や、口、ジェスチャーと合うように言葉を並べていく難しさとおもしろさを学びました。また、ラフ(笑い)付のコメディのため、日本人が笑えるよう、頭をやわらかくすることが大事だと実感しました。

 

このチームは尾形先生が担当してくださいました。
のっけからビッシリ赤入れされた原稿を渡され、厳しい指導になる予感。ページをめくっていくと、記号抜け、尺が短すぎ・長すぎ、笑いを取るべきところで取っていない、果ては解釈ミスまで・・・。
尾形先生によると、原稿のチェックは想像以上に時間がかかったとのこと。チーム一同、恐縮しきりです。こんなにきちんと見てくださったんだから、締切までに何とかいい作品に仕上げたい!そんな思いで、台本作りは山場を迎えています。

 

また別のチームの第一回目の授業の感想:

 

☆まず、指導の場所となった会議室に入ると、先生がこれでもかという位にびっしり赤ペンの入った私たちの原稿を持ってきてくださり、みんなビックリ。添削の丁寧さは、この時点で予想をはるかに超えていました。

大人7人が知恵を絞って考えた原稿に、ここまで直しが入るとは・・・(当然なのですが・笑)

プロの凄さに打ちひしがれ(?!)、大いに刺激を受けました。

頭から終わりまで通して、赤入れしてくださった箇所に細かい説明、アドバイスを頂きました。尺は、案外私たちが想像していたよりも「ずっと入る」と仰り、語尾も「会話のセリフだから、座りがよくないと」など、感覚で覚えるべき箇所で 先生の妙技を肌で感じることができて非常に有意義でした。

約2時間長く予定よりご指導いただけた上に、翻訳について皆で語り合えて、とても楽しかったです。

 

 

☆普段の授業と違って、6対1の今回の授業は、細かな質問にもお答えいただけたり先生からのコメントもきちんと咀嚼して受け止めることが出来て、その形だけでも有意義でした。

また、ひとつの作品を通して訳したうえで、コメントをいただけたのも良かったです。

準備段階においても、私たちも全体を考えて臨みましたし、分量が長いだけに、質問したいと思う箇所も多く、質問の内容も多岐に渡りました。その点においても、今回のコラボ授業はとても得るものが多いと感じています。

 

☆毎週映像翻訳の授業を受けているにもかかわらず、実際一本通してやってみると分からない事だらけで...。しかもシットコム・コメディなので笑えるセリフ作りが難しい。今回の川又先生の授業では、この課題を頂いてからの1ヶ月の間に皆で感じた疑問を全て伺う事ができ、台本の書き方から面白いセリフを作るコツまで色々と教えて頂きました。とても有意義な時間でした。

そして皆で考えたセリフを褒めてもらった時はとても嬉しかった。(反対に「これ致命的。全然面白くないんだよね。」って言われた時は「ガーン!」でした...が、おかげで皆の「笑えるセリフ作り」への思いが増々強くなりました。)

先生のアドバイスを参考にして出来るだけ面白い作品になるよう、グループメンバー全員で頑張ります。ありがとうございました。

 

以下はそのほかの感想をまとめてみました。

 

台本の書き方について知識が増えた。

・セリフのリズムの取り方を学べた

・息などの細かいチェックが足りていなかった

・尺の甘さを思い知った

・フォーマット作成においても試行錯誤して技術を得た

 


★声優さんに頼りすぎる台本をつくってしまったことに大反省。

・翻訳台本としてもっと内容を分かりやすく伝えないといけない

・声優さんが読んで分かりやすい翻訳を心がける

・アクセントやイントネーションに頼る台詞を極力作らない

・全員が一斉に喋っているところも声優さんに任せすぎないで、

 それぞれ細かく書くなど、丁寧な台本を作る必要がある

 


★コメディー翻訳の勘所をつかむコツを少しつかめたように思う。

・面白い訳を作るのは難しい

・お笑いを沢山みたり、落後を聞いたりすべし

・日本人が見て笑える内容に工夫するのがたいへんだけど、その面白さも知った

 

「台本を読む力」を磨かなければならないと感じた。

・ドラマや流れをしっかりつかむには数をこなすよりほかない

・意図しない意味にもとれてしまうような台詞を作らない

・アクセントやイントネーションに頼る台詞を極力作らない

 

もうこれ以上 載せ切れません!

 

このような経験を通じて 映像翻訳科研修クラスの学生たちは完成原稿を提出し、今は声優・俳優科の学生たちとの「コラボ練習」に突入しています。

さて そこでは何が学べるのかな?

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