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【代表作】
[劇場字幕]...「ガールフレンド・エクスペリエンス」「沈黙の宿命 TRUE JUSTICE PART1」
[字幕翻訳]...「サブリナ」「めまい」「俺たちに明日はない」「シャレード」「フレンジー」(NHK)
[字幕演出]...「旅情」「ティファニーで朝食を」(NHK)
[英文字幕演出]...「DEATH NOTE」
映像テクノアカデミア 映像翻訳科 学科主任の鈴木 吉昭と申します。
私も本学科の卒業生であり、在学中より2009年9月まで東北新社 外画制作事業部演出部 字幕課で約10年間 働いていました。長い部署の名前ですが、簡単に言うと、映像に字幕をつけたり吹替の音声をつける部署、つまり外国映画の日本語版を創る部署、私が働いていたのは、その部署の中の字幕部門でした。そこで翻訳の発注、翻訳者より上がってきた翻訳の演出からクライアントへの納品、翻訳、映像テクノアカデミア映像翻訳科から採用するスタッフの教育などをしていました。そんな業界の裏も表も知り尽くした私が、翻訳者になるためには、なぜ映像テクノアカデミアで学ぶのがroyal road = 王道といえるのかをポイントを絞ってお伝えいたします。
東北新社の日本語版制作部署を「外画制作事業部」といいます。この部署は、東北新社創業の部署で、業界随一のシェアと歴史を誇っています。ちなみに現在業界で活躍中の翻訳者達の多くは、この部署で修行を積み、巣立っているのです。
このような部署が「映像翻訳科」のバックアップをいたします。またこの長きにわたって蓄積された映像翻訳のノウハウが、カリキュラムの基礎になっていることはいうまでもありません。またこの「外画制作事業部」が卒業時の卒業トライアル試験を主催し、成績優秀者に仕事を発注しています。
この部署が扱っている映像作品は量だけでなく、質でも日本一を誇っています。劇場公開作品からテレビ地上波、及びBS放送で流れる映画や海外ドラマ、DVDやBlue-rayで発売される作品の特典映像やコメンタリー、国際線機内上映用の映画、CS放送用の映画や海外ドラマまたはドキュメンタリー、ゲームソフト、ネット配信用ソフト...。挙げていたら切りがありません。これらの作品の字幕・吹替・VO(ボイスオーバー)版を手掛けています。また、東北新社グループチャンネル(具体的には「スター・チャンネル」「スーパー!ドラマTV」「ザ・シネマ」「ファミリー劇場」「ヒストリーチャンネル」「クラシカ・ジャパン」等々)の日本語版は全て「外画制作事業部」の制作です。従って全てのジャンルの映像コンテンツが、プロとしてスタートした卒業生に発注されます。「映像翻訳科」の卒業生をバックアップしてくれているのは「外画制作事業部」だけでなく、東北新社グループ全体とも言えるでしょう。
映像テクノアカデミアの講座は「本科」の2年間と「専攻科」の1年間(これは選択)、さらに「プロクラス」の1年間(これも選択)から成り立っています。なぜこれだけの長い期間履修が必要なのでしょう。それは、映像翻訳者として長く仕事を続けられるための基礎訓練が、最低でもこれだけの期間必要だと映像テクノアカデミアは考えるからです。バラエティーや情報番組だけの翻訳をめざすなら、ひょっとしてもっと短い履修期間だけでよいのかもしれません。しかし当校は受講生の皆さんに、あらゆるジャンルにわたり、字幕・吹替・VO等全ての翻訳方法についてマスターしてもらうことを目指しています。つまり、どんな種類の作品でも扱え、やがては劇場や地上波で放送される大作を手掛けられる、映像翻訳者の育成を目指しているのです。
履修期間が長いのに royal road だなんて、おかしくないかと思った方もいらっしゃるかもしれません。でも、1本だけでも翻訳する経験をすれば満足だと思って勉強を始める方はいらっしゃいませんよね。またずっと特典映像だけ翻訳できればいいとか、情報番組の翻訳だけができればいいと思って勉強を始められる方もいらっしゃらないでしょう。映画やドラマの翻訳がしたい、できれば映像翻訳の仕事で一本立ちしたい、と考えていらっしゃる方にとって、映像テクノアカデミアで学ぶことが royal road = 王道 = 近道と言えるのではないでしょうか。
さまざまな映像作品は時代と共に変遷してゆきます。同時に映像翻訳も時代と共にあると言えるでしょう。だからこそ、翻訳者は時代の指し示す方向に敏感でなくてはなりません。映像テクノアカデミアは、講師陣について現在業界の第一線で活躍中の翻訳者の方々を集めています。つまり、時代を引っぱっている方々ばかりを集めているのです。受講生の皆さんはきっと、授業を通してプロの息使いを感じ、実践に役立つことを学んでいただけるでしょう。
映像翻訳は個人プレーですが、チームプレーでもあります。こう書くときっと驚かれる方もいるでしょう。字幕も吹替も映像翻訳者の翻訳した原稿は、さまざまなスタッフにチェックされ世の中に送り出されます。特に吹替翻訳は共同作業の性格を強く持ちます。原稿は翻訳者から日本語版のディレクターへ、ディレクターのフィードバックが翻訳者へ... を何度か繰り返し仕上がります。その仕上がった原稿は最終的に声優(役者)によって、台詞という演技された音になります。つまり翻訳原稿は2つの大きな関門をくぐり抜けなければ、日本語版として完成しないのです。吹替の翻訳者は、吹替の収録に立ち会います。ですから翻訳を挙げたら終わり ということはありえません。このような吹替の現場を熟知したディレクターによる、クライアントや現場で求められる翻訳とはどういったものかについての講義を受けられるのは、やはり日本で一番吹替の作品を手掛けている東北新社の学校ならではこそです。ここが他校にはない大きな特徴であり、「どこよりも進んでいる」と言える根拠です。この特徴は本科2年目の「研修クラス」の特別授業として行われる、声優科との「コラボレーション特別授業」でも思う存分生かされています。
コラボレーション特別授業
冒頭に述べた「外画制作事業部 演出部 字幕課」というのが、私が働いていた部署の名前ですが、ここで働くほとんどのスタッフが映像テクノアカデミア映像翻訳科出身です。現在でも契約社員の採用は映像翻訳科からです。また同じ部署で制作として働く受講生もいます。他には「翻訳室」のスタッフの約半数は映像翻訳科の出身です。つまりフリー以外にも翻訳に関わる仕事に就けるチャンス、選択肢が沢山ある学校だということです。言い換えれば自分に合った方法を選ぶことができるのです。これも他校にはない特色のひとつです。
もちろん、多くの方はトライアルを経て、フリーの翻訳者として活躍されています。翻訳一本に絞っている方、正社員として会社勤めをしながら翻訳を続けている方、派遣の仕事と翻訳とバランスよく仕事をされている方。様々なライフスタイルに合った形で翻訳に携わっています。このように多くのフリーの翻訳者に仕事を発注できるのは、東北新社が業界最大手の制作会社であり、特に外画制作事業部が扱う日本語版制作の仕事が、量・質共に日本一を誇っているからです。
字幕課時代、私も翻訳発注の仕事をしていましたが、翻訳者が足りなく、いつも苦労をしていました。仕事はあるのです。あとはあなたが、発注者が求めるレベルまで辿り着く努力をするかどうかです。
映像テクノアカデミアで、ぜひあなたの夢を実現させてください。
タイトルの"Welcome to the real world"は本校でも教鞭を執っている林 完治さんが字幕の翻訳をされた"Matrix"の中でMorpheus が Neoに言う台詞です。
そこに私は続けます。
"I can show you how to get there."