12.02.01 ● 授業レポート 特典翻訳とは?
新年あけて最初の授業レポートは、(株)東北新社 外画制作事業部 演出部 字幕課で活躍している神田直美先生の研修クラス「特典」についての授業で始めたいと思います。 リアルタイムに今、翻訳者に求められることをいろいろ学べそうな授業です。 題材は「トゥーウィークス・ノーティス」の「特典」。 実は翻訳者が最初に受注する字幕の仕事は、ほとんどが特典なんです。 短いものなら5分ぐらいからあるので、試しに発注するのに最適なのだそうです。皆さんもDVDを借りたときは、ぜひ特典映像も見てください。 昨年度のうちに、「特典とはなんぞや」、そしてその特典の翻訳はどう進めたらいいのかを、神田先生が学生たちへレクチャーしてくれました。それをふまえて学生たちは特典の翻訳をし、メールで神田先生に翻訳データを送っています。 ですから今回の講評と合わせて2回で構成されている授業です。 まずは、今日の課題の翻訳箇所を全体的に解説。つぎに、実際に学生が翻訳したものを、先生が打ったタイミングデータに載せて見せていくスタイルの授業。そこで出てきたコメントや注意を少し紹介します。 ・Action!などの台詞は「始め」とかにせずに、「スタート」or「アクション」orまたはアウト(訳出しない)すること。 ・映画のタイトルは「」か“”でくくる。クライアントによってどちらか使い分ける。 ・記号は全角すること。台詞として出ている時、例えば「インディ・ジョーンズみたいね」などの時はくくる必要なし。 学生たちのペンの走る音がする。 ・中黒は半角にすること。 あれ? これは何度も言われているはず。データとして提出すると学生は忘れちゃうのかな。 ・ 表現が固いと読むのに時間がかかるので、語彙の選択には十分注意をすること。 ・ 表情と字幕の内容が合うように。ジョークで言っているなら、それが分かる訳にする必要がある。 特に話者が笑っている時は気をつけること。 学生たちのペンの走る音がする。 ・ カタカナが続くと読み難い。要工夫。またハコの中の漢字の割合にも気を配りたい。 さらには… 「この字幕は他の字幕と比べて表示される位置が1行上に上がっています。それは字幕の後ろに空白行があるからです。」 話の内容はデータで提出する時に気をつけることにまで及ぶ。 一言も聞き漏らせないぐらい、プロの意見やテクニックのオンパレードな授業。一瞬たりとも気を抜けません。 まだたくさんあるのですが、この先を知りたい人は来年、研修クラスを受講してください。 それはそうと、神田さんはアカデミアの四期生。それも最優秀賞をもらった学生。 たぶん、翻訳室からも誘いの言葉もあったと思いますが、字幕課で10年以上頑張っています。翻訳だけでなく、演出という仕事も好きなのでしょうね。その神田さんが、「特典の翻訳ができる新しい翻訳者を育てたい」と強い気持ちをもって、この授業を提案してくれました。この日も授業が終わったら、会社に戻って仕事をするそうです。そんな忙しい中、翻訳者を育てたいという熱い気持ちを抱き、授業に臨んでくれました。 神田さん、受講生の中にはモノになりそうな翻訳者の卵はいましたか。そのような神田さんの熱い思いに応えてくれた学生はいたのでしょうか。青田刈りですよ。学生の皆さん、売り込むチャンス!食らいついて下さい。
11.11.08 ● 授業レポート 映画翻訳専科V
11.09.09 ● 授業レポート 林完治の字幕翻訳トレーニング特別講座
11.08.04 ● 授業レポート 映画翻訳専科U
11.07.19 ● 授業レポート トライアル試験の講評会
2011年6月の最終金曜日、映像テクノアカデミアの4階の教室は重苦しい空気に包まれていました。 それもそのはず、この日は2011年春のトライアル試験の講評会(結果発表日)だったのです。
最初に採点された翻訳原稿が返却されます。結果を受け取ったBさんは、うれしそうにしていますね。 きっといい成績が取れたのでしょう。もちろん浮かない顔をしている人も見られます。
その後は、外画制作事業部の吹替・VO(ボイス・オーバー)の発注担当者方と字幕の発注担当者窓口の方からのお話。 話が仕事の発注についてに進むと、皆さんの顔がなお一層 引き締まるのは当たり前でしょう。
最後は、採点をされたそれぞれの分野の講師の方からの総評コメント。
ちょっと長くなりますが、採点講師の方々のに、総評をまとめて頂きましたので、ここに掲載いたしましょう。 まずは吹替を採点された講師から
次は字幕を採点された講師から
おや、泣いている人もいますね。諦めたら、そこで終わりです。 「自分はもっとできるはず」と思っている人は、ぜひ再チャレンジしてください。 映像テクノ アカデミア 事務局一同、あなたの夢が叶う日がくることを心待ちにしています。
トライアル試験について アカデミアの(研修クラス終了時と専科修了時の受講生は無料で、(株)東北新社 外画制作事業部が実施する字幕・吹替・VOのトライアルを受けることができます。トライアルは卒業生の出る春と秋 年に2回実施されています。有料になりますが、再受験も可能です。 成績優秀者には外画制作事業部の翻訳発注担当者から、直接仕事の連絡が行きます。
11.06.14 ● 授業レポート 映画翻訳専科T
報告が遅くなり6月になってしまいましたが、「映画翻訳専科」のクラスは、5/18(水)より始まっています。 まずは、クラス紹介ページの「映画翻訳専科」を見て、どんなクラスなのかを把握してください。その方が、内容がぐっと分かりやすくなると思います。
読んでいただけましたか? この「映画翻訳専科」は他にはない目玉のクラスだとお分かりいただけたと思います。「少人数に1人、活躍中の翻訳者が講師としてつき、半年間みっちり鍛えてくれる。」まさに理想的です。 もうひとつ説明を加えさせていただきますと、この「映画翻訳専科」は本科2年間を終了した学生の受ける、映像テクノアカデミアの映像翻訳科の総仕上げをするクラスです。トライアルに合格し、実際の仕事を受注した時に、戸惑わずに仕事ができる総合的な力がつくことを目的としています。
講師の1人に意気込みを聞いてみました。 私の経験から言わせてもらうと、ここでの勉強もためになりましたが、「外画制作事業部 演出部 字幕課」で演出をした10年間は、さらに私の翻訳の力を伸ばしてくれました。 「この経験を映画翻訳専科で生かすことはできないか。」昨年、このクラスを担当して、強くそう思いました。演出の経験そのものは経験できなくても、「演出者の目を持つ」つまり、客観的に翻訳を見る目を養うことはできるはずです。 これにより、翻訳力は飛躍的に伸びます。詳しくは企業秘密なのでこれ以上は言えません。 とのことです。
学生は毎週、課題を提出するのですが、その毎回の課題を、実際の仕事を提出する時と同じ形式で提出しています。トライアル受験にも役立ちますが、実際に仕事を受注した時に、形式などで戸惑うことなく、翻訳そのものに集中することができるでしょう。
アカデミアでは、校内にあるPCルームで、いつでも学校でSST―G1が使用できる環境を整えています。3回目の授業が終了した段階で、約半数の学生が、課題をsdbデータ(字幕の文字データとタイミングデータが合わさったもの)で提出していますが、夏休みまでには受講者全員がsdbデータで提出できるようになっていることを期待しましょう。
初回の授業で学生たちに「現在の自分の力」と「半年後までに達成すべき目標」を考える宿題が出ました。 次回は、学生たちの掲げた目標と、それがどこまで達成できたかを伝えられればと思います。
11.04.25 ● 授業レポート 2011年度 本科入門クラス:初回講義 「焦らず、実力アップに集中せよ!」