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声優が声をあてることで、作品の魅力を無限大に広げられるんだと実感しています。

玉木雅士 アクセント所属/2011年3月卒業


【主な出演作品】
外画:「NCISネイビー犯罪捜査班」(ジミー・パーマー役)「ゲーム・オブ・スローンズ」(ジャクェン役)「三銃士」(昭顕世子役)
アニメ:「逆転裁判~その「真実」、異議あり!~」(御剣怜侍役)

プロフィール: 新潟県出身
2011年3月  声優・俳優科 声優実践クラス卒業
2011年4月~2013年 プロクラスに在籍

2011年の2月にプレゼン公演を受け、その後アクセントに所属となり、4月には早々と現場デビューを果たした玉木雅士さん。当時から活躍が期待されていましたが、その期待通り、現在ではあらゆる作品に出演され、現場で玉木さんを見ない日は無いと言っても過言ではないほどの売れっ子ぶりです。
私が初めてお会いしたのは、2010年の冬のことでした。新潟のi-MEDIA国際映像メディア専門学校の鈴木則子先生からのご紹介だったのですが、当時の玉木さんは大人しく控えめで、弱肉強食の声優業界でやっていけるんだろうかと心配になるくらいの純朴な青年でした。挫折もあったようですが、これを最後のチャンスと考えて映像テクノアカデミアで頑張りたいと話してくれた、まっすぐな眼差しが強く印象に残っています。

今回、私が日本語吹替版の演出を担当する、ヒストリーチャンネル初の海外ドラマシリーズ「ヴァイキング~海の覇者たち~」に出演することを機に、芝居を始めたきっかけから、声優になることを勧めてくれた鈴木先生のこと、プレゼン公演を振り返ってのお話や、仕事についてのこだわり、考え方などいろいろと伺ってみました。

                                  声優・俳優科主任/吹替ディレクター 佐藤宏樹

まずはじめに、芝居を始めたきっかけを教えてください。

高校の時に剣道部に入ろうと思って見に行ったら、なんと部員が3人しかいなかったんです。「これじゃ、団体戦に出られない」と思って、フラフラしていたところ、演劇部の勧誘を受けて、入部したのがきっかけで、芝居に目覚めました。

もともと、芝居は好きだったのですか?

それまでは芝居を見たこともなかったし、興味もなかったです。
ずっと剣道をしていたこともあり、将来の夢は警察官でした。
しかも、恥ずかしがり屋で人見知りだったし、その上、自分以外の演劇部員は全員女性で…。15人ぐらい在籍していたんですが男性は1人、でも、最終的には部長になりました(笑)。

本格的に芝居をやっていこうと思ったきっかけは何ですか?

高校2年の時に、後輩が出演していた新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)主催の「ブルターニュの子守唄」を見に行った時、初めて本格的に舞台をやっている方たちに触れたんです。すごく感動して、泣いて、衝撃を受けて…。
次の年にも同じ団体が「家なき子」をやるというので、オーディションを受けました。結果、警官役として舞台に立つことができました。その舞台には、藤木孝さんなど、東京からプロの役者さんをお呼びしていて、プロの舞台に触れて、自分もプロを目指そうと決意しました。
地元・新潟のi-MEDIA国際映像メディア専門学校(以下、i-MEDIA)の鈴木則子先生も出演されていて、「先生の教えを請いたい」とi-MEDIAに入学しました。

i-MEDIA時代を振り返っていかがですか?

入学は俳優タレント科でした。当時は、「S(super)」と「V(victory)」の2クラスで50人ぐらいの生徒がいましたね。鈴木先生は、厳しくもあり、優しくもあり、本当に熱意を持って指導してくださいました。在学中は、ただただ本当に楽しくて…。それは、先生の立ち居振る舞いが居心地の良い空間を作り出してくださっていたんです。演技の指導はもちろん、挨拶をしっかりするなど、授業以外の細かい指導をしてくださいました。在学中に「人間力」と「人とのつながり」の大切さを学んでいたんだと、上京し離れてみて改めて気付かされました。自分自身、先生とのつながりでここまで来ることができたので、今でもお仕事で良い役をいただくと自分の親と同じように報告しています。先生は、まるで自分のことのように涙ぐんで喜んでくださるんです。

i-MEDIA以外で芝居の活動はしていたのですか?

上京前に高校の演劇部のメンバーと、自分の名前をもじって「玉座(たまざ)」という劇団を作りました(笑)。1回だけですが公演もしました。「いつかは東京で『玉座』を!」と意気込んで上京してきました。やはり自分の原点は舞台なので、その夢は今も持ち続けています。

上京してどうでしたか?

東京の地名で唯一、漫画で知っていた「葛飾・亀有」に住みました(笑)。
どうしても舞台で名を上げたかったので、演劇集団 円の養成所に研究生として入りました。役者さんや演出家の方から、基礎・殺陣(たて)・ダンス・発声などの指導を受けながら、台本をいただいて実践的に繰り返しました。1年目の終わりには卒業公演があり、ふるい落としがあります。2年目はひたすら演じる。2年間いましたが、結果的に残れませんでした。

その後は、どうしていたのですか?

絶対に諦めたくないと、自分なりに道を探して、アルバイトをしながらエキストラなどしていました。
でも3年間、そんな生活を繰り返していて、このままでいいのかと。「やめようかな」と思っていた時、i-MEDIAの鈴木先生から電話があり、相談にのっていただく中で声の仕事の話を勧められて…。そして映像テクノアカデミアの門を叩いたわけです。それまでは、声優になることは考えてもいませんでした。

映像テクノアカデミアに入学していかがでしたか?

一流の、しかも個性豊かな先生が指導してくださって、技術はもちろん先生の生き方・物の見方を学びました。授業で教えられることだけやっていてはだめで、先生方の視点の違いなどをよく観察して人間性を養うには最高の場でした。

プレゼン公演では、映画「300」のセリフを選びましたね?

プレゼン公演では、なにをやるか決めていなくて、漠然と「ドラマチックにやりたい」と思っていました。ある日、先輩から「『300』って知ってる?お前暑苦しいから合うんじゃない?」と。選んでからは一貫して変わりませんでした。稽古もすごく楽しかったです。
本番直前は、舞台に立っている感覚でイメージを固めることに集中し、芝居のことだけを考えるようにしていました。

現在の所属プロダクション、アクセントを選んだ決め手はなんですか?

なによりもマネージャーさんと息が合ったことです。複数のプロダクションの方々と面談する中で、外画に強いとかナレーションに強いとか、それぞれに良さがあるんですが、そのなかで息の合うマネージャーさんと、事務所の居心地が良かったので選びました。

現場に入る前に必ずすることなどはありますか?

スタジオに入る時は、必ずお辞儀をしています。誰よりも早く来て、誰もいないスタジオに対して、まずは敬意を払っています。

実践クラスを卒業してからはプロクラスに2年間在籍していましたが、初日の授業から仕事で欠席でしたよね。

そうなんです。マネージャーのおかげで、すぐお仕事をいただくチャンスがありました。しかし、初日はまさにプロの厳しさを味わった日でした・・・。現場で学ぶことの多さ、大切さを痛感しました。

早い段階での洗礼でしたね。プロクラスの授業はどうでしたか?

プロクラスは学ぶ場でなく、自分の力を出してチャンスをつかみとるところ。毎回毎回が瞬発力を試されるオーディションだと思っていたので、自分はもう生徒ではなく、プロの役者だという意識で臨んでました。
プロクラスの授業も現場でも、「お芝居をする」ということは一緒なので、今もやっていることは何も変わっていません。プロになると、学べるのは現場だけなのかなと思います。

声優になって感じたことや、うれしかったことなどはありますか?

マイクの前と舞台は全く違うということです。
舞台では自分が演じていますが、マイクの前では演じてなおかつ、マイクに声を乗せるテクニックが必要です。でも、テクニックに走ってしまっては、芝居は色褪せる、演技とはこんなに深いのかとその奥深さに気付きました。
少し前のことですが、故・納谷六朗さんとある作品でご一緒する機会があって、納谷さんは現場で映像を全く見ていらっしゃらないんです。すべて頭に入っていて、映像のほうが納谷さんの声に吸い付いてくるという感覚でした。これが、究極の声優の形なのかと衝撃を受けました。
うれしかったことは、最近、演劇集団 円で憧れていた役者さんとご一緒する機会があり、すごくうれしかったです。このように関わり合うことができるとは、と感激しています。

自分自身、満足いく仕事ができたことはありますか?また、声の仕事の魅力とはなんですか?

自分自身、これまでの仕事で満足したことはないです。マイクの前に立つと、映像に合わせなきゃとか、まわりの声優さんたちのこととか、いろいろなことが気になって、常にいくつも同時に考えながら演じているのですが、ただ一度だけ、そんなしがらみをすべて取り払って、画面の中の人物とひとつになれた瞬間があったんです。その時の記憶は全くなくて、いい意味で真っ白になれた、その時の快感が忘れられないです。先輩方にも「あの時は良かったよ」と言っていただけて・・・。
ベテランの方たちがどういう視点で、どういう感覚でやっているのか、それを知りたいという探究心も強まりました。先輩方が見ている景色を自分も見てみたいと。声で演技することの可能性や奥深さを知って、演技ってまだまだ頑張ることがある、時間がいくらあっても足りないのだと。
日本語吹き替え版になる以前に、作品自体が芸術ですが、声優が声を当てることで、魅力をさらにふくらませることができる、1+1=2ではなく、無限大にその可能性が広がっているんだと実感しています。

この人には叶わないと思った方はいますか?

内田直哉さんです。「なんだこの人は!」と思いました。魅力の塊というか、マイクの前に立っているだけで、内田さん自身が完成された芸術のようで…。仕事に対してもそうですが、人間的魅力がすごくて、ああいう人になりたいと思わせるとても素敵な方です。

声優をやめたいと思ったことはありますか?

あります。プロの声優になり、現場に行くようになってからです。
どんなに頑張って走っても先輩の背中が遠くにあって、どんなに手を伸ばしても届かない、そんな絶望感がありました。実際に経験を積んでいく中で、現実が見えてきたんです。この世界の奥深さを知ってしまったことで恐怖心が生まれました。
でも、結局自分にはこれしかないので…。

現在、努力していることや心がけていることはありますか?

ある女優さんに「玉木は、いい役者になる前に、いい男になりなさい」と言っていただいたことがあって、今自分になにができるのかと常に考えるようなりました。今は、本を読んだり、美術館に行ったり、映画を見たり、多くの人と話したりと、いろいろな経験をすることで、自分の個性や感性を磨きたいです。演技以外の面でも人間力を高める努力を続けることが、仕事にも活きてくると信じています。

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さて、続いては、いよいよ2/22よりヒストリーチャンネルで放送が始まる海外ドラマ「ヴァイキング~海の覇者たち~」に関してインタビューさせてください。
主人公ラグナルの兄、ロロ役を演じてもらっています。
ちょうど先日収録は終了しましたが、終わってみての感想はどうでしたか?

はい、もう脱力しました。現場で使うエネルギー量が違ったので・・・。

というと?

若手の緊張感がみなぎる現場でした。
土田大さん(ラグナル)、辻親八さん(ハラルドソン)、林真里花さん(ラゲルサ)のベテラン勢に若手がどうからんでいけばいいのか。僕は幸いにもお三方とご一緒させていただくことが多くて、いい具合にレギュラーにはいっていけましたが、それでもやはり、大先輩である土田さんの兄役ということで、台本をいただいた時から収録まで、どういくか、どう表現しようか、ずっと考えてきました。

兄役を演じるにあたり、考えてきたこととは具体的にはどんなことか教えてください。

“兄”だからといって、声を作ったり小手先でやろうとすると、絶対ボロが出ると思っていたので、そこはもうみなさんを信頼して、せめて土田さんに押し負けないように、退かないように思い切ってやろうとしました。逆にそのせいで力が入り過ぎてしまうこともあったかと思いますが・・・。

私もキャスティングの段階で兄役にプレッシャーを感じているかな、と思ったけれど、そこは玉木君の努力で埋めてくれると期待していたので、結果的にとてもいい方に作用したなと思ってます。(笑)

ロロが不器用な奴だからですかね(笑)

それもありますね。ロロは獰猛というか勇猛な男です。玉木君にそういうイメージはなかったけれど、同時に合わせ持つロロの純粋な部分が玉木君と重なる部分があるなと感じて、キャスティングしました。

ロロは自信に満ち溢れているようにみえて、実はラグナルへの劣等感を抱えていて。だからこそ劣等感を埋めるためにわざと獰猛にふるまっているところがある。はたから見るとかっこ悪いんだけど、突っ走っていく。単純な奴ですがとても人間らしくまっすぐに生きてるところがかわいいなと思います。男が共感する男というか。

ヒストリーチャンネルで放送する、初のドラマ作品ということで、史実に基づいていますが、最初見た感想はどうでしたか?

ものすごい力が入っている、製作者の愛が感じられる深い作品だと思いました。題材は北欧の海賊(ヴァイキング)ですが、北欧神話に触れるシーンもあり、神秘性やファンタジー性がありつつ、けれど一番のメインは人間ドラマにある。くわえて壮大な自然、海の描写の臨場感がすごかったですね。この時代に舟を漕いで海に出るって大変なことだよなぁ、命を賭けてるよなぁと。

ロケーションも多くて、映像としてもとても綺麗ですね。人間ドラマも兄弟や家族、仲間の信頼や裏切りを描いていたり。北欧神話と対比してキリスト教の司祭も出てきて、何を信じて人は生きるのか、という話も出てくる。

女性の描写も興味深かったですね。ヴァイキングの女性がとても丁寧に描かれてました。
特にラゲルサは、すべてを包み込むようなとても強く大きな女性で、留守中家族を任されるほど信頼されている。僕はラゲルサが一番好きなキャラクターです。

話を収録の現場に戻して、現場での声優さんたちの様子を教えてください。

ドラマが壮大なスケールなので、みなが自分が考えてきた演技を、力の限りぶつけることができる環境でした。そうしないとスケールを表現できないというか。先輩方が率先して力をみせてくださるので、そう来るなら自分も!とぶつけていき、最高のバランスの吹替版を作っていこう、という雰囲気で、若手もどんどんトライしていけました。

確かに今回、玉木君が思い切って演じてくれてるな、と感じてました。でもそれは、デビューしたころから自分で仕掛けていくスタイルでしたよね。最初はそれが空まわっている時もあったと思うけど、現場で場数を踏んで突き詰め方を体得したんだな、と思いました。

やってることは昔と全く変わってないんですが。ただ、この2~3年で、台本への向き合い方は変わったかもしれません。最初の頃は「よし!やるぞ!」という力が入った感じだったんですが、最近はリラックスして「今度はどんな役かな?」と楽しんで入れるようになってきました。柔軟性を持つというか、最初の時点で頭を柔らかくできると、最終的に楽にお芝居ができると思いました。

確かに力が入ると視野も狭くなるし、経験を積まないと現場での周りの様子を感じる余裕も生まれませんよね。経験を重ねることで、やるべきことがどんどんシンプルになってくるということは言えると思います。

そうですね。ある方に言われてうれしかったことがあるんです。「(芝居の中で)玉木君は本当に人のセリフをよく聞くよね。会話を楽しんでるよね。だから私も楽しい。」と。僕が「聞く」ということを特に意識しているので、そう言っていただけて本当ににうれしかったです。

たしかに人のセリフを聞いて自分のセリフを言っているかどうかというのは、違いがよくわかります。相手のセリフを聞いたからこの反応になるという必然性があるから。明らかではありますが、とても微妙な差だとは思います。

たしかに現場でしか生まれない、微妙なニュアンスです。家での事前準備では、いろいろ想像してもちろん時間をかけるんですが、現場ではもう一回ぶち壊して再構築しないと、練習してきたものをぶつけているだけではダメなんです。
先輩との会話を最高のものにするためには、絶対に引いてはいけません。そのためには自分に対する自信、役に対する自信がないといけないんです。どの現場でも意識してますね。

そういえば、プレゼン公演の題材の「300」ともこの作品は世界観が似てますね。

そうですね(笑)僕はこの時代の世界観が大好きなので、キャスティングしていただけることはとてもうれしいです。この時代って、発声法が違うと思うんです、現代劇の会話とは。たとえば「行けー!戦えー!」というような、腹の底から声を出す力強いセリフを思いっきり叫べることは、気持ちよくて幸せだと思います。普段言う機会はないですからね。やる気ばかりが前面に出過ぎて、いつも酸欠になります(笑)

その演技が、この作品の命がけの航海、肉弾戦の戦いなど、臨場感を出すのに貢献してくれてると思います。どんなに苛酷か、想像しないと演技できませんからね。ドラマの視聴者の方にも感じていただきたいですね。

本当にいろんな方に観ていただき、楽しんでもらえるドラマだと思います。僕もヴァイキングって「略奪者」のイメージがあったんですが、こんなに知的だと知りませんでしたから、非常に勉強になりました。

今日はありがとうございました。私も多くのみなさんに放送をご覧いただきたいです。


ヒストリーチャンネル 歴史ドラマ「ヴァイキング~海の覇者たち~」
2月22日(日)21:00~ 独占日本初放送スタート!
毎週日曜日21:00~(2月22日のみ第1・2話連続放送)


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