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【映像・広告】「信也のまんま 2」すかいらーく ジョン・キムさんと中島信也の対談レポート!

2013年8月22日 14:42

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「信也のまんま」今年の2回目は、

すかいらーくのマーケティング執行役員のジョン・キムさん。

ジョンさんは、2012年に韓国のマクドナルドから、すかいらーくに。

ジョンさんがすかいらーくグループの

広告コミュニケーションの責任者であり、

ジョンさんがOKならばそのままOKということになるという。

日本の企業に良くある上申してお伺いを立て、

さらに合議制で決めていくというスタイルとは真逆にあります。

それだけに決断が早く、そこにはジョンさんという人の

個性や考え方も反映されることになります。

実際にジョンさんがすかいらーくに来てからの

広告コミュニケーションは大きく変わったらしい。

 

ジョンさんが2012年から始めたキャンペーンは

電通の田島CDのチームが中心となってプランニングが行われています。

そしてその演出を行っているのが「信也のまんま」のホストである、中島信也。

 

最初、ジョンさんは中島ディレクターのことを知らなかったのですが、

ショウリールを見、カップヌードルの「HUNGRY」の

キャンペーンをやっていると知り、とても喜ばれたそうです。

言葉がなくても通用するシンプルで力強いコミュニケーション。

ああいう仕事は長く残り多くの人に伝わるんだなと改めて思いました。

 

この日は、カップヌードル特別版として

過去のカップヌードル「HUNGRY」シリーズを

10分程度にまとめたものを見ることができました。

 

ジョンさんがこの日おっしゃっていた言葉で

みんなの中に残ったのが

 

confidence(自信)」

 

というもの。

 

自信をもってクリエイティブを創るという

矜持みたいなものが必要であると何度もおっしゃっていました。

その言葉について中島ディレクターがさらに突っ込んで質問すると、

confidence(自信)は、

きちんとしたtalent(才能)とexperience(経験)が組み合わさって生まれるものだ!

とジョンさんは語ります。

才能だけでも経験だけでもなく、

その二つがきちんと掛け算されてその合計が

自信の大きさにつながるという言葉は、

広告コミュニケーションの仕事を超えて

人間的な魅力に満ち溢れたものでした。

 

田島CDが、「ガスト」のCMの仕事がきっかけで、

こうした対談が実現できたことをとても喜んでおられました。

 

またアンケートの中で、ある女性PM(プロダクションマネージャー)の言葉が

とても印象に残りました。

彼女自身、大学で授業が面白いと思ったことはなかったらしいのです。

大学卒業後、こうして学ぶという体験が数年ぶりにできました。

今回のこの話を聞いて、学ぶということの面白さを再発見されたそうです。

そして、CM制作会社に入社した時の、

CM創りで人の気持ちを動かしたいという

初心に戻れたのがとてもよかったという言葉を聞き、

とても嬉しい気持ちになりました。

 

また、ジョンさんが語る広告とアートとの関係についても

とても興味深いものでした。

広告とアートはとても似ている。

似ているが広告はそのあと商品やブランドを売り、

アートはアートそのものを売る、

違いは実はそこだけなんだという考えにとても魅かれました。

 

ジョンさんはもともと大学で哲学を学んでおられたので

こうして本質に立ち返って物事を考えるということを

実行されてる方なんだなということがよーくわかりました。

 

ナイスガイのジョンさんとむちゃむちゃ面白トークの中島信也との対談。

通訳の渡辺さんの協力もあり、とても内容の濃い90分となりました。

 

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