映像テクノアカデミア

Techno Voice スタッフが綴る公式ブログ

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【映像・広告】映像編集クラス 修了制作 レポート!

2016年3月26日 13:25

・・・青春をもう一度!!


今年もやってきました。
映像広告クリエイター科の修了制作。

映像編集クラスの撮影では廃校となった学校へいってきました。


久しぶりに肌で感じる学校の教室の空気はとても懐かしくもあり、新鮮でもあり。
こんな気持ちになれるのも修了制作のいいところだと思います。

2016編集クラス1 2016編集クラス4

そんな感想は端っこにおいとくとして

今回の撮影では

移動しながらの撮影の手ブレを軽減してくれるジンバルなども導入しました。

2016編集クラス2

おかげさまで、とてもとてもとても良い映像を撮ることができたと思います。

毎年言ってるような気もしますが、常にクオリティを上げてきていると思っていただいて結構です!!

過去の自分をこえていかなければいけないのです!!

と、話がそれましたが

撮影が無事に終わり、「とても良い素材」が撮れたので
あとは編集クラスの「編集力」ですね。

どんな作品になったのか。
期待しましょう。

完成時には公開しますのでお楽しみに!

2016編集クラス3

【映像・広告】「すべての仕事はクリエイティブディレクションである。」古川裕也(@宣伝会議)

2015年11月 5日 12:59

「すべての仕事はクリエイティブディレクションである。」古川裕也(@宣伝会議)

 

古川さんが宣伝会議のWEBマガジン「アドタイ」に連載されていた

「脳の中の金魚」がものすごく好きだった。

芸術を語りながら広告を語る。文化を語りながら広告を語る。

古川さんのお書きになる文体がとてもシャープでかっこいい。

この連載が本になったらいいのになああ!と思っていたら、

古川さんが宣伝会議から本を出されたことを知った。

 

9月上旬に早速、購入したのだが図書館で借りた本を先に読むようにしていたら

買ってから2か月も経ってしまった。

で、読み始めると、むちゃむちゃ面白い。2日で読んだ。

引用される事実などが興味深いものばかりなのだ。

古川さんがクラシックやオペラ、そして落語や文学などなどに造詣が深いのは知っていた。

が、本書を読むと哲学や思想の引用がたびたび登場する。こんな、ジャンルも!

 

最近、思うのだが、ものを深く考える仕事をする人は哲学的な考察をすることになり、

そうしている本人も哲学的なものに興味がいくのではないだろうか?

と思うのだがどうだろう。

フランス思想の研究者であり武道家の内田樹さんにも似た。

そうした人に大きな魅力を感じる。

 

古川さんは、カンヌライオンズ・国際クリエイティビティ・フェスティバルの審査員を

何度もやられている。その経験も含めてのグローバルで大きな視点が

本書の中にはたくさん詰め込まれている。

良く、広告関連の本で

大きな文字で印刷され薄っぺらいものが多いなあ

という印象があるのだが、

本書はぎっしりと情報が入っておりおなか一杯になる。

そして、とっても知的好奇心を刺激する。

 

特に前半部分(第1章~第2章)が白眉。

クリエイティブ・ディレクターの仕事をこれだけ抽象化して

わかりやすくまとめられたものを他に知らない。

そして、このクリエイティブ・ディレクターの仕事って

あるプロジェクトを運営したり会社をマネージメントするような

すべての方に共通することなんだな!ということが良くわかった。

だからこのタイトルなんだということをおおいに納得。

 

自分に置き換えて考えた。

では、自分の立場でどのようにアイデアで課題を解決するのか?

を考え続けよう!とそんな気持ちにされてくれる。

 

広告業界に絞ってもこの10年、2005年あたりから広告代理店の仕事が

大きく変わってきていると古川さんは語る。

そしてリーマンショックが2008年に起き、2011年東日本大震災が起き、

今では、幅広くいろんなことを考えながら

クリエイティブ・ディレクターは仕事をしていかなければならない!

ということがわかった。

以前は面白いTVCMを考えたりできればそれで良かったものが、

いまは、本当に多様な人材と関わりアウトプットをしなければならない。

そしてそれってとても面白いでしょ!と。

 

そのために企業やブランドの哲学をとことんまで突き詰め、論理化する。

そのロジカルシンキングがまずあり

そのプラットフォームの上でクリエイティブスタッフと打ち合わせしながら

最良の解決策を探していく。

プラットフォームが論理的だからこそ、その基盤の上で

自由な発想の羽を拡げることができる。

そして、古川さんの凄いところは、そのアウトプットをする上で

論理では語れない感覚的なクリエイティブジャンプが絶対に必要であると

確信されていること。

 

そこの高みに行くのには正解が見えないという事実も正直に語られている。

ただ、その高みを目指すという目標を立てるのが

クリエイティブ・ディレクターでもあると。

深い芸術に対する理解があるからこその感覚。

 

後半は優れた事例の紹介をされている。

広告代理店とコンサル会社はまったく違う業態だと言う。

その、最大の違いは最初から最後の最後までお付き合いをするところ。

実行をちゃんと行うということ。

その実行=エクゼキュ―ションがアイデアの次に大切になるのだと。

この言葉は制作会社のすべての人に向けられた言葉だと思った。

 

また、古川さんが電通社内で行われている「New School」という

次世代のクリエイティブ・ディレクターを育てるという社内研修の講座が

とても面白そうだった。

大阪大学でアンドロイドなどを研究されているロボット工学者の

石黒浩先生をこの学校に呼ばれたそうである。

そこからマツコロイドが世に出た。

今やマツコ・デラックスとマツコロイドを知らない人はいないのでは?

その後の、ペッパーの事例なども面白かった。

 

これから人工知能などのテクノロジーを理解することも

クリエイティブ・ディレクターの仕事の一つになるのだろう。

 

最後にとても印象に残ったのが、

ある専門性を持ったクリエイティブ・ディレクターが集まれば最強の集団になると。

そう、専門性を磨くことも同時に大切なのだ。

201595日発行。

古川さんの本.jpg

【映像・広告】"ロジック"と"エモーション"

2015年7月22日 11:25

先日、映像編集クラスにて作品講評会を行ったのですが、その時に宮田講師が仰っていた言葉で

「映像編集で大切なものは"ロジック"と"エモーション"だ」

というものがありました。

宮田講師から何度もこの話は聞いているのですが、聞くたびに全くその通りだと感心させられてしまいます。


映像編集という話を聞くと、まず感性など才能が大事なのでは?と思ってしまいますが、まずは"ロジック"が重要になってきます。

確かにミュージックビデオなどを見て映像編集に興味を持った人はそう思うかもしれませんが、大きな前提として「映像で何かを伝える」というものがあります。

まず編集するときに考えることは「この映像で何を伝えたいのか?」です。

編集していて、出来がいいか悪いか分からなくなった時には、まず「何のための映像か」を考えれば自ずと修正ポイントが見えてくるはずです。

そして状況をわからせるためにLONGから入って、UPでアクションを認識させて、迫力を出したいからUPのカットを連続させてみたり、1カットずつ極めてロジカルに考えて「伝えたいもの」を表現していくのが編集です。


「伝えたいもの」を伝えられれば映像の目的は達せられるわけで、一応の完成の形になりますが、それだけでいいのかというとそうではありません。

「伝えたいもの」を伝えるだけでは「言いたいことはわかるけど面白くない」ものになってしまいます。

ここで必要になるのが、編集で大切なもう一つの要素である"エモーション"です。

映像がどれだけ感情に訴えかけてくるかということです。これがあるかないかで映像の良し悪しが決まります。

実際の仕事でも、編集して見てみた後に「こういうことで、あっているよね?」という疑問が湧いたときは"エモーション"が足りないということです。


では"エモーショナル"な編集にするにはどうすればいいか?

それは、まず自分がどう感じるかであり感性によりますが、それを構成するものは登場人物の表情だったり、動きだったりします。

"エモーショナル"な編集にすることは非常に難しいところではありますが、同時に編集の面白いところでもあります。


"ロジック"と"エモーション"のニ重のチェックをクリアしてやっと完成に至るのですが、今回の講評で"エモーション"が足りなかった人は、次回の課題ではよくチェックしてみてください。


よい作品になることを期待しています!

 

川村(映像編集講師)

【映像・広告】教えることは教えられることだ

2015年7月14日 10:58

いきなり大上段に構えて恐縮ですが,、思いつくまま書き連ねていくことにする。

翻って、小学校から大学まで、黒板(ホワイトボード)に先生が書いたものを真面目にノートに記した記憶がない不真面目な生徒ではあったが、そもそも、授業がおかしいと思ったことが多々あった。

高校では、数学の授業が90分間をただ先生が解答を黒板に書いて、なんのコミュニケーションもなしで終わったり、大学では、2問を90分で解けといって答案用紙を配って教室を出ていったりした。正解を出せなくても横道に逸れた数式でも良いから消さないでおくように、それなり点数をあげる、と言い残して。

さて、"教えることは教えられることだ"に話をもどそう。
"映像を創る"と題して話をしていく。
映像は答えが一つしかない数学と違って、無我夢中にさせる要素が散りばめられている。

「ありきたりの映像を超えるためと称して、フイルムに焼き付けられる事象の工夫に人を狂わせる情念が入り込む。この麻薬に似た情念に酔いしれる快感が、モノ作りの根幹を成しているのかも知れない」この文は小説、講義等、ことあるごとに話をしている。

また、映像作品を創るためにプロデューサ―が選んだスタッフで仕事をやることになり、その中でどうしても生理的に好きになれないスタッフがいたとしても、長く撮影をやり同じ釜の飯を食っていくうちに、打ち解けていき、初号試写では肩を叩き合って、握手して別れられる。要は映像が、嫌いな感情を溶かしてくれる。

このように、映像を創る楽しさやすばらしさを伝えていく授業を行うには、どうようにしたらよいのだろうか。

"映像を創る"ことを教えるには、まずは自ら映像を創るしんどさや楽しさを体験し、感じ取らなければならないだろう。それは悩み、苦しんだあげく、作品の出来ばえに高い評価を得ることだろう。
または逆に、徹底的に痛めつけられた経験を活かすことだろう。それは、誰かに言われてレールの上を走るのではなく、自分自身で自分を追いつめて成し遂げなければならないものだろう。
そこで、初めて相手の作っているしんどさが理解でき、相手が納得するアドバイスができる。そして、相手の胸に届く言葉が投げかけられる。
ときには、相手から思いもしなかった言葉や想像もしなかった映像創りが返ってくることがある。それは、経験の浅いがゆえに発見した斬新さに溢れ、驚かされる。

それを評価できる度量も苦しみぬいて良いモノを追い求めてきたからだろう、と自分に言い聞かせる。

つまりは、教えることは教えられることだ、と。

映像編集クラス
本間

【映像・広告】オムニバスジャパン見学

2015年6月12日 10:38

先日、映像編集クラスの授業で

オムニバスジャパンの見学にいきました。


オンライン編集とは何か。マスクってどう使ってるの?

様々な立場の方々の仕事内容

などなど。


オムニ見学1のサムネイル画像

そして今回はカラーグレーディングの説明もきくことが出来ました。

カラーグレーディングとは。映像の色味を自在に変化させること。


感覚だけでやっているかと思いきや、きちんと色の波形を読み取り、データに裏付けされた職人の技。

映像を夕景にしてみたり、車の色をかえてみたりなど実際に作業風景を見ながらの説明だったので、カラーグレーディングへの理解がより深まったのではないでしょうか。



シーケンス 01.Still001.jpgのサムネイル画像

 グレーディング専門でなくとも、編集をやっていく上では必要になってくることなので、映像編集クラスの皆さんにはこの貴重な体験を忘れずに一年間勉強してもらえればと思います。

 

話は変わりますが

前年度の映像編集クラス基礎クラスの修了制作作品がYOUTUBEにアップロードされていますので、ぜひチェックしてみてください。

 




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