『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』 20世紀後半のハリウッドで、旋風を巻き起こした傑作映画軍を支えた伝説的銀行マンがいた!新たな資金調達システムを編み出して進行映画会社をサポート、数々の傑作を世に送り出したフランズ・アフマンの波乱万丈、秘話に満ちた奇跡を描く、映画愛に溢れた傑作ドキュメンタリー!!
7月16日ヒューマントラストシネマ渋谷他全国ロードショー 配給:アークエンタテインメント/東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
【スタッフ・キャスト】 監督:ローゼマイン・アフマン 脚本: ローゼマイン・アフマン 原作:ブルース・クック(「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」世界文化社刊) 出演:フランズ・アフマン ケビン・コスナー ほか
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●7月16日(土)公開の『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』のお話をうかがいます。
20世紀後半のハリウッドで、旋風を巻き起こした傑作映画群を支えた伝説的銀行マン、フランズ・アフマンの波乱万丈、秘話にみちた軌跡を描くドキュメンタリーということですが、どのような内容でしょうか?
小寺:フランズが初めて銀行として映画を投資の対象としたことで、大手スタジオだけではなく独立系のスタジオにも大作映画を撮るチャンスが生まれ、大手では実現しなかったような様々な傑作映画が生まれました。閉鎖的だった映画界に、どのように一大転機が訪れたかが描かれます。
●フランズ・アフマンは、『コンドル』『キングコング』(1976年版)『ターミネーター』『ランボー/怒りの脱出』『薔薇の名前』『プラトーン』『恋人たちの予感』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』など、900本もの名作映画を世に送り出したということで、劇中にも多くの作品が出てきましたが、小寺さんの好きな作品はありましたか?(好きな作品の理由も)
小寺:ここに名前が出ている中だと、キングコングは後追いですが、ターミネーター以降はすべてリアルタイムで、劇場で見ています。80年ころには映画翻訳者になろうと思っていましたが、それぞれただ観客として口を開けて見ていましたね。当時のミッキー・ロークは本当に色っぽくて、カンヌで人寄せパンダに使われていた、というエピソードに「さもありなん」と納得しました。そのあとの車のエピソードも「いかにも」なのでぜひ皆さんに知ってほしいです。
●本作はフランズ・アフマンの娘ローゼマインがメガホン取ったということですが、父と娘との会話などで字幕翻訳の際、気を付けたことはありますか?
小寺:やはり娘が取材するので、親密な雰囲気は壊さないよう心がけました。海千山千が集まる映画界で、フランズの誠実な人柄があったからこそ「プリセール」という方式ができあがったので、そこが伝わるように。
●言語が、英語とオランダ語ということですが、苦労した点などはありましたか?
小寺:オランダ語部分には英語字幕がついていましたし、オランダ語の全訳もいただけたので、特に問題はありません。
●小寺さんにとってドキュメンタリーの面白さとはなんでしょうか?
小寺:やはりドキュメンタリーとして作品になるほどの事件が起こっており、歴史でもそうですが、一番面白いのは「なぜそれが起きたのか」です。そこがしっかり観客に伝わって、驚きや感動を共有してもらうためにはきっちり調べ物をすることが必要なので、毎回とても大変ですがやりがいはあります。
●恋愛映画から、サスペンス、コメディーなど、幅広く手がけておられますが、ご自身はどんなジャンルの映画がお好きですか?
小寺:私自身はコメディーが好きで、洋画のコメディーがなかなか日本で公開されないのが大変残念です。しかし自分で見に行くのはジャンル問わずです。最近では「マッドマックス 怒りのデス・ロード」はIMAX3D、MX4D、極上爆音上映などいろんな方式で4回見ました(4回しか、ですかね…)。
●今後、どのような作品を翻訳したいですか?
小寺:ジャンルは問わず、やはり自分で素材チェックの時に「ええっ!」と声が出てしまったり、思わず吹き出したり、感動で鳥肌が立ってしまったものなど、その驚きをそのまま字幕や吹き替えで伝えたいですね。
とはいいつつやはりやりたいのはコメディーとか、あとは歌ものも大好きで、訳詞して歌っていただく仕事が入るとわくわくします!