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全篇翻訳で教えられた、「訳を磨く」事の大切さ…

水澤清香 映像翻訳者/2007年3月 映像翻訳科・映画翻訳専科卒業


2007年3月 映像翻訳科・映画翻訳専科卒業
【作品歴】
[DVD] 吹替作品:「パンズ・ラビリンス」/「サグ・ライフ」/「アントラージュ・オレたちのハリウッド」/「ミッション・イン・モスクワ」 字幕作品:「JA RULE」/「DRAGON’S ALIVE」/「WAKING WITH BEASTS」(字幕+VO)
[放送] 吹替作品:「ダラス:JR.リターンズ」 ボイス・オーバー作品:「BONEYARD」
その他DVDコメンタリー&特典多数

水澤さんは映像テクノアカデミアを卒業したのが2007年、翻訳者として独立を果たしてまだ間もないながらも、「映像翻訳界」では期待のニューカマーになりつつあります。海外ドラマや長編作品などの翻訳もいくつか手掛け、翻訳者としての成長が目覚ましい今日この頃。そんな彼女に転職~映像テクノアカデミアでの学校生活~現在に至るまでをいろいろと伺うべくインタビューを申し入れたところ、はるばる、遠い御自宅からテクノアカデミアまで足を運んでくれました、感謝!!

今日は遠くから有難うございます。早速ですが、映像テクノアカデミアに入る以前は全く別のお仕事をされていたとか?

はい、そうなんです。実は大学の英文科を出てから大手損害保険の会社で示談交渉の部署に在籍してました。

エッ!?示談交渉…最初から刺激的なお話ですね(笑)

ええ。まったく今の翻訳と関係ないですよね(笑)。でも、大学を出て就職する時は「海外と日本とを繋ぐ仕事がしたい!」と思って海外支社のある損害保険の会社に入ったんです。でも実際は全く海外と関係のない示談交渉の部署に配属になりました…いずれは英語を使う仕事がしたいとは思っていましたが、ここのお仕事、初めて社会人になった私にとっては、とってもやりがいのあるお仕事でした…

それじゃ、「英語の使える仕事」という希望はされてなかったんですか?

会社で、毎年次の年の目標を聞かれるんです。こんな時でした、いずれは英語を使った仕事をしてみたいと、アピールはしていたんです。でも、ある予感があって、転職ということは徐々に自分の中では膨らんでおりました。

アピール作戦は成功しましたか?

はい!それからしばらくして海外関係の部署に移動させてもらえたんです。話が矛盾しているかも知れませんが、この時退職の決意は固まりました。

??…お話がとても難しくなってきました(笑)…

そうでしょうね(笑)…私が抱いていた予感というのは、こういう事なんです。確かに英語を使う仕事をしたかった…でも、英語を使ってその会社の仕事をするというのと、私が希望する英語、つまり語学を仕事にするというのは違うんじゃないか、という疑問でした。

会社の仕事はあくまで英語は手段です、考えなければならないのは英語ではなく、英語を使って、いかに仕事をスムーズに進めるかということ。私のやりたかったことは、英語そのものを使うこと、そしてその使い方を考えることでした。だからこの裏側には、日本語ということも入ってくるし、「訳す」ということも入ってきます。ここら辺からなんです、アカデミアの短期セミナーに通いだしたのは…

解りました。それではテクノアカデミは、どうして知ったんですか?

「語学」というのをすごく意識していたので「通訳者・翻訳者になる本」という通訳者や翻訳者を目指す人達の為に仕事の内容を解説したり、学校を紹介する本なんですけど、それを読んだりしてました。その中の「映像翻訳」というページで映像テクノアカデミアを知ったんです。

ここらへんは、他の方々と同じなんですが…でも、映像翻訳学校だと他にも学校はあったと思うんですが…

そうですね。でも、通うからには先々の仕事に繋げていきたいと考えていたので外国の映像作品の日本語版制作をやっている東北新社が母体というのは大きい魅力でした。あとは、3年間というコースの設定がじっくり学べる環境だと思ったので映像テクノアカデミアを選びました。

じゃあ、辞める決心をされてから、すぐ入学したんですか?

いえ、入学前に短期セミナーに3回通いました。

3回も!?すぐ入学じゃなくて回り道をしたんですね…それにすごいリピーター

そう…3回も通ってたのは当時私含めて2人くらいしかいなかったと聞いてます(笑)。それにリピーターをしながら、学校の中味を知りたかったこともありました。目標は翻訳者、そのための第一歩は絶対間違ってはいけない…と、感じていました。

強い意志だったんですね、映像翻訳者への道…

でも…偉そうに言ってますが本音を言うと、揺れ動いていたんですよ。上手に訳せるわけでもなく、かといって可能性がないわけでもなく…という感じでしたので、いけるとすれば努力次第かな…なんて思っていました。ですから、講師の方に「頑張って!」とおっしゃっていただいたのがとても励みになりました。

そして満を持してアカデミアへ入学!ですね。

はい。短期セミナーの時は1人の担当講師の方にずっと教えて頂いてたのですが(ちなみにこの方は小川先生でした)、入学以降は毎回違う先生だったのがとても新鮮でした、当たり前ですよね(笑)…講師の方々とても個性的な方が多くて、川本燁子先生が授業に入る前に話してくださる「映画裏話」や林完治先生の実際の翻訳現場でのお話などみなさん活き活きとお話くださるのが印象的で…授業はもちろんですが、こういうプラスアルファな「現場」の裏話的部分は聞いてて楽しかったです。

そうですね、これがアカデミアの特徴の一つかも知れません。その他に印象に残った授業などはありましたか?

一番印象に残っているのは2年目の研修クラスの授業でした。いくつかのグループにわかれて、海外ドラマシリーズの1話を全部翻訳するという課題で、一番出来のいい(多分!)翻訳が実際に録音される、というものだったんです。普通じゃ信じられない…ドラマの全編を翻訳させてもらえるなんて…

実際に全編翻訳で、録音って、スゴイ事ですよね!これに水澤さんのグループが選ばれたんですか?

はい!選ばれました!!夏休みにグループの仲間と集まって相談をしながら試行錯誤の毎日、まさかそれが選ばれるとは…ビックリですよ!自分の名前が載った台本が出来たのと、自分達の翻訳が仮にしても、実際に録音されたのは本当にウレシカッタです。

だけど嬉しさ反面、苦労も多かったのでは?

ハイ、苦労の連続!何が苦労かって、それまでの授業では映画のワンシーンだけしか翻訳はしなかったわけですよ、だから前後の話の繋がりなんかは気にする必要もなかった…でも一つの作品を初めから終わりまで全部翻訳するということになると、全体の流れや、前後の話の繋がり、キャラクターの設定など、いろんな事に気を配りながら訳さなければなりません。実際に仕事をしている今では、当たり前のことなんですが、あの時ははじめてぶつかった問題でした。

わかります、研修クラスの生徒さんにとっては大問題になる訳が…

ただ訳しただけでは、ひとつひとつのセリフの原文の意味は出せても会話全体としての流れが悪くなってしまい、どうすればスムーズに流れていくのか…試行錯誤の連続でした。全体の流れが不自然にならないか、仲間とそれぞれ役を決め何度もセリフを声に出して演じてみたんです。

演じることで自然な会話になっているかチェックする工夫をしました。原文の意味から離れないように気を配りながら訳を練り上げ、それぞれのキャラクターや話の流れを壊さずに翻訳を進めていく…「言うは安し、行うは難し」なのですが…とにかく初めてのつらくも、楽しい経験でした。

そんな、こんなで創り上げた翻訳を、夏休み明けディレクターの二瓶紀六先生に選んでいただいたわけです。先生がそのときおっしゃられた「ただ原文の意味を訳すだけじゃだめだ、役者が気持ちをこめて読むことが出来るような日本語のセリフであることが肝心なのだ」という言葉は今でも忘れられません。

(ここで少しの説明:二瓶先生は日本語版吹替のディレクターで、また声優・俳優科プロクラス担当の先生です。つまりこの授業は、声優・俳優科の先生の出張授業というわけで、テクノアカデミアの特徴が最もよく出た授業と言えるでしょう。)

今思うと、ただ訳すというところで完結するのではなく、翻訳したものを「磨いていく」という事に気付くことのできた、貴重な体験だったと思います。

こんな授業はアカデミアでも珍しいと思います、運が良かったというほかないでしょう。さて…次に続く方のために、良かったことばかりではなく、まずかったこととか、失敗したことなんかはありませんか?正直に…

来ましたね、きつい質問(笑)…あんまり喋りたくない失敗談なんですが、法律用語についてです。簡単に素人考えでやっつけちゃいけないという、良い例でした。

「離婚した時の扶養料」を「慰謝料」と訳してしまって、収録の前に、スタジオで訂正していただくという事がありました。その時、「専門用語は正しいか、間違っているかのどちらかだ、中間はない、間違っていれば再録音になる、だからしっかりと確認しなくてはならない」とディレクターの方から(これもやはり二瓶先生でした)注意を受けました。

その時初めて、翻訳者の置かれている場所はとっても重たいんだ、いや責任は重大だって実感しました。

正直なお話、有難うございます(笑)。でも水澤さんのお話を聞いていると「体験」で終ることなく、ちゃんと「経験」として消化している感じがします。

ええー!?そんな…でもあの授業が無かったら今の自分は無かったかもしれません。クラスのみんなとの結束もこれをキッカケに強くなりましたしね。

ちなみに、卒業後もクラスの皆さんとは交流はありますか?

あります!その中でも同じ翻訳者として仕事をしている友達がいるんですけど、この前レンタルビデオショップで私が翻訳した作品と彼女が翻訳した作品が二つならんで置いてあったらしくて、それを発見した彼女から「並んで置いてあるよ!」って連絡がありました(笑)。

お互いに感激でした。あと、DVDのドキュメンタリー・シリーズで一緒に仕事をしたりなんかもしました。

(二番目の少しの説明:並んで置いてあったタイトルは「パンズ・ラビリンス」と「100年後」だったそうです。)

お友達と一緒だと相談もしやすかったのではありませんか?

そうですね。同じ目線での同業者なんてそんなにいませんから…ア、そうだ、こんなこともありました。東北新社からいただいた海外ドラマシリーズのお仕事があったんですけど、その作品にはもう一人翻訳者がいらしたんです。それがなんと、アカデミアの講師をやられてる田尾友美さんでした!

私の初のシリーズもので、すごく緊張してたんですけど、その分とても心強かった…それにしてもまさか田尾さんと一緒にお仕事なんて、思ってもみなかったです。

アカデミア卒業の効用といったらよいのか…幸運が続きますね。でも「運が良いのも実力の内…」とやら言いますから、かつての先生と一緒にお仕事をするというのは必然かもしれません。では少し話の方向を変えて…最近はどのような作品を手がけました?

一番最近やった作品は「DORAGONS ALIVE!爬虫類の世界」という爬虫類のドキュメンタリーものです。爬虫類には興味があったのでとても楽しかったです。

爬虫類大丈夫なんですか!?水澤さんの見た目からはとても想像できないんですが…

こう見えても?!結構大丈夫なんです…作品の中味を色々調べないといけなくて、かなり図書館に通いました。そこで沢山の爬虫類関係の本を借りるんですが、職員の方に怪しまれたりして…とっても恥ずかしかった…

翻訳をしていると調べ物は避けられないですよね。仕事で必要なのに爬虫類マニアのレッテルを張られちゃうのは(苦笑)…同情します…じゃあ!気を取り直して…これからの話に移りましょう、水澤さんの目指す翻訳者像や、今後挑戦してみたい事などを教えてください。

これも難しい質問です(笑)…どの方も特長を持たれているでしょう、…だからこの方って言うのは難しい…目指す翻訳者さんはいろいろでです。例えば…佐藤恵子先生のような方も是非目標にしてみたいと思います。以前担任として半年間授業を受け持って頂いた事があるんです。

それがキッカケだったと思います、佐藤先生が翻訳された「ディープ・ブルー」、や「マダガスカル」など沢山の作品を観ました。そして先生の作品を勉強のためだと思って、リライトした事があるんです。とっても自然な日本語で書かれていて、それに作品の魅力引き出す工夫をいろんな個所で感じたんです。

私もいつかは先生のような翻訳が書けるようになりたいって思います。あと、挑戦…そうですね。まだ卒業して間もないのでどのジャンルも未知への挑戦!って感じなんですけど、あっ!医療モノはまだやった事がないので是非挑戦してみたいです。

意欲的ですね。医療モノ…私なんかは血を見るのが得意ではないので、爬虫類OK・血もOKのオールマイティな水澤さんを尊敬します!

いや、いや、間違われると困るんです(冷汗!)…医療モノにはとても興味はあるんですが…誤解しないで下さい。医療モノOK、だから血もOKではないんです。実は私も血を見るのはすごく怖くて…ちゃんと直視できるか自信ないです(笑)。

医療モノというのは、私にとって全くの未経験の分野なんです、ですから未経験という意味でだけ、挑戦してみたいということです。ウッカリ間違われると、卒倒するような経験をしそうなので、これだけは強調しておきたいですネ(笑)…それから…挑戦!と言われて思い浮かばなかったんですが、遠い将来になるかも知れませんが…実現したいことがあるんです。

家族や友人…皆で劇場に足を運んでくれて、私の翻訳をした作品を見てくれること…そして「良かった!」と感動してくれること…というのは、今でも私が係わったDVDやテレビで放送された作品を見てくれることは、とっても嬉しく、やりがいを感じています。だから是非、劇場という特別な場所で見て、感動してもらいたいと思っているんです…

今回、インタビューをした中では一番キャリアの短い水澤さんは、まるで宝石の原石のような印象をもたせてくれた方でした。そして、テクノアカデミアでの授業体験を通して、翻訳の「要」を学びとる前向きな姿勢は、無限の可能性を感じさせてもくれました。これからも様々な作品の翻訳に挑戦し、どんどん磨きをかけ、みんなを魅了する「翻訳者」となってくれることを切に期待します。アカデミアを挙げて応援してます!

さあ、東北新社の学校へ!アカデミアへ出かけよう!

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