映像翻訳科|東北新社の学校だから力が身につく!
プロへの近道!
一歩を踏み出してみるのに、遅すぎることはない
岡田多美江 映画翻訳者
代表作/[劇場字幕翻訳]…「少女ファニーと運命の旅」[字幕翻訳]…「カントリー・ストロング」「HEROES/ヒーローズ」「LAW & ORDER」「弁護士ビリー・マクブライド」「男と女Ⅱ」「欲望のあいまいな対象」「野獣死すべし」「さらば友よ」「アラン・ドロンのアルマゲドン」「地下室のメロディー」「いとこ同志」
皆さん、こんにちは。映像翻訳科研修クラスを担当している岡田多美江です。
私もかつて映像テクノアカデミアの生徒でした。
まず、お伝えしたいのは、始めるのに”遅すぎることはない”ということです。
私自身、子供の頃から字幕に興味を持ち、早くから映像翻訳者になりたいと思うようになっていたのですが、当時は、どうやったらなれるのかも分からず、この学校のことを知ったのは社会人になってずいぶん経ってからでした。
それから数年間、仕事が忙しくて通えないと自分に言い訳をしていましたが、昔からの夢である映像翻訳者になることに一度も挑戦せずに諦めたくないという思いが強くなり、締め切りぎりぎりに入学し、今に至ります。
幸い、この仕事は今まで経験してきたことが何ひとつ無駄になりません。
人生経験が豊かなことで、登場人物の心情がより深く理解できたり、以前の仕事の知識が翻訳する上で役立ったりすることもあります。
もし皆さんの中に強い気持ちがありながら、ためらわれている方がいらっしゃるなら、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
一歩踏み出さないと何も変わりません。
映像翻訳には、英語力はもちろん、高度な日本語力、英語を深く理解し、ストーリー全体を見通す力も必要です。各セリフを単体で考えるのではなく全体の流れを考えること、ジャンルや、時代背景などによりキャラクターに合った言葉選びをすること、動きや声の調子、表情に合ったセリフ作りをすることも求められます。
奥が深く、学べば学ぶほど難しさと面白さを感じていくことでしょう。
勉強中に気をつけていただきたいことはたくさんありますが、2つ挙げておきます。
まず独りよがりの訳にならないようにすること。
自分でどんなにいい訳だと思っても、見る人に伝わらなければ意味がありません。
訳し終わったらそれで終わりではなく、時間をおいて、自分の作った字幕を客観的に見るようにすることが大切です。
もう1つは自分の翻訳スピードを知り、スピードを上げる努力をすること。
初めて翻訳を依頼された時に、もし納期に間に合わなければ信用を失ってしまい、次はありません。
授業では、字幕のルールや、テクニックなどとともに実体験に基づいたアドバイスや新人の頃の失敗談などもお話しし、皆さんに役立てていただければと思っています。
映像翻訳科の生徒は真面目でおとなしい方が多いですが、受け身にならず、積極的に授業に参加し、学べることをどんどん吸収していってください。
授業でお会いできるのを楽しみにしています。