映像翻訳科|東北新社の学校だから力が身につく!
プロへの近道!
この世界はまさに「一生勉強」
杉田朋子 (株)東北新社/音響字幕制作事業部 翻訳室
代表作/[劇場字幕]…「栄光のランナー/1936ベルリン」 「カリフォルニア・ダウン」 [劇場吹替]…「シュガー・ラッシュ:オンライン」「モンスターズ・ユニバーシティ」 [吹替]…「S.W.A.T.」
映像翻訳は昔も今も志す人が多く、それだけにとても門戸の狭い世界です。私も実は今をさかのぼること数十年前、吹き替え版の海外ドラマにはまり、それ以来ずっとこの世界に憧れ続けてきました。
ただ私の場合は、この世界に一歩でも近づくための手段として、日本語版の制作会社に入るという道を選びました。でもその頃に、こういった映像翻訳を専門に教えてくれる学校の存在を知っていたら、確実にこちらへ入る道を選んだと思います。 現在はたまたま教える立場に回っていますが、生徒さんから教えられることも多く、この世界はまさに「一生勉強」だなと痛感します。
これから映像翻訳者を目指す皆さんの中には、まず何から始めればいいのか戸惑っている人もいらっしゃるかと思います。私の経験から言わせていただければ、まずはプロとして活躍している先輩の皆さんの仕事を数多く見る、ということに尽きます。
人から盗む、と言うと聞こえはよくないかもしれませんが、一つの作品から、ここはと思うポイントをどれだけ拾い上げることができるか、これは映像翻訳のセンスを身につけるための一番手っ取り早いレッスンです。
ただ、これをやり始めると純粋に作品を楽しむということはできなくなってしまいますが、まずはここから始められてはいかがでしょうか。その上で実際に教室で自分でも習作を訳してみて、講師から添削を受ける。これが上達への早道ではないかと思います。
原文の意味合いを正確に捉えることは、もちろん翻訳の基本ですが、映像翻訳の場合はそこにドラマや芝居がプラスされてくるので、やはりそういったセンスも求められます。ウィットに富んだやり取りや、遊び心が求められることも多々あります。まずは多くの作品を見て、感覚やセンスを養うこと、これをお勧めしたいと思います。