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「最後まで立っていた者の勝ち!」というコピーが記憶に残り…

加藤真由美 (株)東北新社 音響字幕制作事業部 翻訳室 映像翻訳者/2004年3月 映像翻訳科・映画翻訳専科卒業


2004年3月 映像翻訳科・映画翻訳専科卒業
【作品歴】
[放送] 吹替作品:「Lの世界」/「キッドナップ」/「ギルモア・ガールズ」 字幕作品:「HEROS」(吹替も)/「新グッバイ・ガール」/「もうひとつのクリスマス」/「スティーブンキングのデスペレーション」[ビデオ・DVD] 字幕作品:「スパイ大作戦」/「ナイトライダー」/「特攻野郎Aチーム」/「冒険野郎マクガイバー」/「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」以上、いずれもシリーズ作品 その他コメンタリー、特典多数 吹替作品:「ディテンション」/「ハローキティ クレイアニメ」
[航空機内] 字幕作品:「セックス・アンド・マネー」 吹替作品:「ブラック・スネーク・モーン」

東北新社の日本語版制作部門(音響字幕制作事業部と言います)のなかに、映像翻訳を専門に行う「翻訳室」という、映像翻訳希望者なら誰もが希望する、でも入門するにはとても難しい部署があります。ここでは12名の翻訳者達が、「良き翻訳とは?…」という難問と格闘しながら、大作、話題作、問題作の映像翻訳に励んでいます。
12名の彼ら(たった一人なのですが…)彼女らは〆切に追われながらも、映像テクノアカデミアの講師でも活躍している、チョー忙し人間たち。こんな多忙な部署に、2年前入門し、つい最近結婚も果たした、加藤真由美さんに今回は焦点をあててみました。翻訳室の様子などもまじえて、加藤さんの辿った道を聞いてみましょう。

加藤さんは映像テクノアカデミアに入る前はどのようなことをされていたのか、まずそこから伺わせてください。

某外国語大学の学生で、卒業してから母校で事務のアルバイトをしていました。 卒業するときは、思うところあってほかの学生のような就職活動は特にしませんでした。

なんだかインタビューがとてもスムーズに進む予感がしてきました…と言うことは、その頃から映像翻訳者をハッキリと目指していたということですね!

いえ、そうでもなかったんです……

でも、かなりの確信がないと、アルバイトという道は選ばないのでは?

ウーン!……そう突っ込んでこられると、困るんです。 確かに「翻訳者になりたいな」と漠然と思ってはいましたよ。たとえば「ラストエン ペラー」を見たとき、進藤光太さんの名前がとても印象に残ったとか、あちこちにエッセイを書かれていた戸田奈津子さんにあこがれていたとか…漠然とした希望の積み重ねはありました。

でも「目指す」というほど積極的な感じではなかったんですよ……第一どうやって一歩を踏み出していいかも分からなかったし、かといって「やりたい!」と思える仕事が特に見つからなかったので活動はしなかった・・・という感じですかね……

私のほうも、ウーン!とうなりそうです(笑)……まっすぐ迷わずにここまで歩いてこられたのかと思っていました。加藤さんもモラトリアム、迷いの時期があったのですね?

それはそうです。「やっぱり目指す道はこれだ!」と思うまでには、いろいろありました。

では「目指す道」への第一歩とは、どんな一歩だったのか教えていただけませんか。

結論から先に言いますと、映像テクノアカデミアの通信講座で字幕と吹替を1年 間学んだ事が、目的に歩き出した第一歩じゃないでしょうか……迷いながら…アルバイトをしながら…迷いながら…漠然と「通訳・翻訳ジャーナル」や「翻訳辞典」の学校紹介欄などによく目を通していたんです。

そんな時に映像テクノアカデミアという学校がある事を初めて知りました。勿論、他にも映像翻訳の学校はいくつかありましたよ。ですけど、昔からテレビの洋画・海外ドラマの最後のクレジットで見ていた、あの「東北新社」の学校というのは、学校を選択する上での大きなきっかけの一つでした。

だって、東北新社の学校なら、卒業後に仕事をもらえる可能性が高いんじゃないかと思ったんです(笑)少し飛躍しすぎかも知れませんけど…(笑)それに、講師陣が現役の翻訳者さんだったのでより実践的なことが学べる環境だというのも魅力に感じたので、まずは通信講座から挑戦してみました。

モラトリアムとか、迷いながらとか、おっしゃっている割には、しっかりと計算されている(笑)…それで通信講座での手ごたえはありましたか?

ありましたヨ、講師の先生方がとても丁寧に解説してくださり、分かりやすかったし……あと…そうそう、先生方の添削コメントで「いい訳だ!」と褒めていただいたことがあったんです、だんぜん自信になりました。 ここでダメだったら諦めようとも思っていたので…。

この頃ですか?「目指す道」が見つかったのは。

そうですね。1年間通信講座を学んでみて、漠然としたあこがれだけだった映像翻訳がどういうものか、少しずつなんですがわかってきた気がしました。それでだと思いますが、通信講座が終わったのをきっかけに、本科へ進み本格的に映像翻訳を学ぶ事を決心しました。そう…ここからは一直線でした。

翻訳道まっしぐら!加藤さんの経歴をみてびっくりしたのですが、すでに入門クラス受講中に、日本語字幕制作会社に就職してましたでしょう、本当に「まっしぐら」だったんですね・・・

学校で学ぶだけでもいいけれど、「現場で働きながら学ぶ」のもいいかと思い、ホームページで募集をかけていた会社に履歴書を送りました。

学校は「学習編」、会社は「実践編」とても効率のいい勉強方法と思います。その会社では主にどういったことをされていたのですか?

字幕演出(その会社では演出とは呼んでいませんでしたが)をしている方のアシスタントをしていました。朝日の用字・用語による表記のチェックや、スポッティング、仮ミックス作成、クライアントへ納品物を届けにいく等々をやっていました。肝心の翻訳は出来ませんでしたが、現場の空気を感じられていい経験にはなったと思います。

しばらくこの会社に勤められたのですか?

それが、2年目の研修科は週に2日になるんですよね、だから働きながらだとどうしても授業に支障がでるんです…だから、進級を機に退職しました。

仕事と勉強の両立は難しいのでしょうか?せっかく翻訳の現場に近いところでのお仕事、辞めてしまうのはもったいない気はしますね・・・

今から思うと、一直線に進もうという意志が幸運をよんだのかもしれません……アカデミア3年目の時に東北新社の音響字幕制作事業部で字幕演出の契約社員になれたんです。前回はアシスタントでしたが、今度の音響字幕では字幕演出を任されました、だからこっちの方が「実践編」と言えたかもしれないですね。

それに音響字幕制作を辞めてフリーになったとしても、多少はお仕事をいただきやすいのではないかと考えて、随分気が楽になったことを覚えています。

加藤さん、モラトリアムの時から先を読んでいるというか…なかなかちゃっかりしているというか…でも、音響字幕制作で経験された方は翻訳者としても活躍されている方が多いので、加藤さんのように考えるのは当たり前なのかもしれませんね。

そう考えるのは自然だと思います。だって、知らない会社に売り込みに 行くのはすごく勇気がいりますし、音響字幕の方達とは顔見知りになっているので、フリーの翻訳者になったとしてもだんぜん売り込みはしやすいですよね。それに私の力も分かってくれているし…

売込みですか……実は、加藤さんが音響字幕制作の字幕演出の方と昨年ご結婚されたという情報をキャッチしているのですが…もしかして外画での仕事がキッカケでご結婚されたのでしょうか?

このインタビュー、そんな個人的なことにも及ぶんですか?(笑)

この質問は躊躇したんですが、でも、アカデミアの後輩たちににこんなハプニングもあるんだ、ということを知らせるためにも(笑)…

そうですね(笑)……お互い知り合ったのは音響字幕の字幕課(字幕演出や校正などを行う専門の部署です)でしたが、彼を知ったのは実はアカデミアがきっかけだったんです。

フム、フム、一体どういうキッカケだったのでしょう?

アカデミアに入学する時に学校案内のパンフレットを取り寄せたんですが、そのパンフレットに彼が卒業生として載っていたんですよ。それを見て「この人いいな」と思ったのがキッカケでした。そして数年後、字幕課で仕事を通して直接知り合いました。

字幕課で「実践篇」がかなった、と同時に「知り合った」……とても合理的に事が進んでいると思います。アカデミアの翻訳希望の女性達にとってきっと大きな励み?になるでしょう(笑)……話を元にもどしますが、字幕課でのお仕事は2年契約だったそうですが、契約満了後は翻訳室に進まれたのですね。

そうですね。契約満了時に以前講師としてアカデミアでお世話になっていた先生の推薦とちょうど空きがあったこともあり、そのまま字幕課から翻訳室へ進めました。

「翻訳室」に入れたという事は、翻訳を目指す者にとっては、誰しもが希望する進路だと思います。これって、加藤さん自身は、どのような理由から希望どおりに事が運べたと思われていますか?

難しい質問ですね。上手に言えないんですが…翻訳室に入れたのは「運」としか言えないのは確かです。ただ、学生時代の先輩からの言葉で「(翻訳者に)なりたいと思って門の前に立っている人の多さにビビッてはならない」というのが、いつも心にありました。

なりたいと思っている人が多くても、実際そのための行動に移している人は案外少ないので、チャンスはある・・・という意味なのですが。この言葉を聞かされた事で翻訳者への一歩を踏み出せた気もします。それから、翻訳室長の佐藤恵子さんの言葉で…雑誌に載っていた「最後まで立っていた者の勝ち」というのも印象に残っています。要するに「あきらめない」精神が大切という事でしょうか……

どちらも心に残る言葉ですね。私も今日はインタビューをして得をした気分になりました。では、翻訳室に入ってからの様子を伺いたいのですが、加藤さんは翻訳室に入ってどれぐらい経ちますか?

早いもので、もう2年、あっという間でした。

確か字幕も吹替もどちらもやられるんですよね、加藤さんはどちらが好きなんですか?

もともと海外ドラマ大好き人間だったから、吹替の方が好きでした。でも面白いもので、字幕課から翻訳室へ来た時は字幕の方に慣れてしまっていたせいか、字幕が自分にとってやりやすい!と思う時期もあったんですよ。ここにきてようやく吹替も面白いって、思えるようになりました。でも、なかなか上手にならなくって…

翻訳者なら誰しもそう思うのではないですか……ゴールはまだまだ先だって…それにしても、日々翻訳という仕事をしてゆく中で、嬉しかったこと、楽しみなこと、いろいろ出て来るでしょう…

まだまだ経験が短いのでたくさんあるとは言えないのですが、先日あるテレビシリーズなんですが、その吹替翻訳をやらせていただいた時に、クライアントの方からお褒めの言葉を頂いたんです。すごく嬉しかった…あちこちから、色々な痛い矢が飛んでくるのが普通で、当たり前の世界なんです。

だからその言葉は、本当にとっても嬉しかったです…つまり優等生的に言えば、それこそ日々勉強という感じで、クライアントの方々に翻訳者として鍛えてもらえるのは、重圧もあるんですが、有難いことですし、楽しみでもあるんだと思います。

お仕事のペースはどれぐらいですか?

そうですね。週に1~2本ペースでしょうか…

それが普通ですか?

私はもうこの環境に慣れてしまっているのでそういうものだと思っているのですが・・・毎週1本は必ず納品していて、さらに忙しいと週2本になる事もあります。キャリアがある翻訳者の方はクライアントから指名でお仕事を頂く事もあるんで、キャリアがあればあるほど自己管理が必要で、大変だと思います。しかも翻訳室は字幕・吹替両方やるので…

なんだか翻訳室の人達が「オールマイティ翻訳者集団」に見えてきました(笑)……翻訳室に入ってて、随分ためになること、参考になることいろいろあるんでしょうね…

勿論ですよ。さっきも言ったように、先輩方の姿や作品は先々自分が何をしているのか、またどうすべきか、具体的に考えることのできる、とても良き参考になるわけですから…それにもっと卑近な例で言うと、個人で翻訳しているよりは、だんぜん有利だと思います。

というのも、完成した翻訳原稿は翻訳室内で必ずお互い1対1でチェックし合うルールになっているからです。このルールで、どんなに自分の翻訳を客観的に見ることが出来、考えることが出来たか、また諸先輩がどんな考えで翻訳をしているか、とても良く理解できました。このルールがなければ、たった2年で大きな作品を翻訳させてもらえるなんて、不可能だと思っています。

(注:このチェックは吹替作品だけだそうです。字幕はチェッカー及び演出がいますから、当然といえば当然でしょう。)

1対1のチェックって、大先輩と組むこともあるんですか?

ありますよ、そういう意味ではとても平等なんです。でも自分の翻訳を見ていただく時はやはり緊張しますよ…

お察しします、翻訳をあげてホッとするたびに、査定をされているようなものですね…でもね…こんな一見大変そうなお仕事ですが、たぶんやめられないと思うんですよ。つまり、映像翻訳の楽しさというものが、絶対どこかにあるからだと、だから続けられると私は思うんです。どういったところでしょうか?企業秘密かも知れませんが、教えていただけませんか。

そうですね……例えば…吹替の現場での事なのですが、私が翻訳して練り上げたもの、例えばそれは、一心不乱に、寝ないで練り上げた日本語かも知れません、それをディレクターが上手く私の意図を汲み上げてくれて、キャスティングや演出をしていただいた時、私のイメージした通りの演技で、セリフを声優さんが演じてくれた時には、感無量ですね。

翻訳は確かに個人作業です、でもスタジオでは沢山のスタッフが、完全に一つの目的に向かっている共同作業なんです。その作業の基礎を私が作ったんです、そしてイメージどおりに作品が出来上がる……そんな時です、心から「翻訳をやってて良かった!」と思います。

字幕も吹替の「良かった!」とは少し違うんですが、自分が創った文字が作品を観ている人の心を捉えられた時は、とても充実した気持ちになります。

今日は加藤さんの個人的出来事、そして企業秘密すべて聞かせてもらった気がします(笑)。最後に、今後の加藤さんの目標をお聞かせください。

そうですね・・・ここは勢いよく「劇場モノ!」と言いたいところなのですが、実は劇場モノよりも地上派でやっているゴールデンタイムの洋画をやってみたんです。

それはなぜですか?

今自分が手掛けている作品はどれもCSで放送されているものばかりなんです。CSだと、実家の両親は観れないんですよ、私が丹精こめて創った作品を観る機会がないんです。だから両親にも、親戚にも皆が観る事のできる、地上波の洋画に挑戦してみたいんです(笑)。

苦労してデビューした芸人のような回答で(笑)、しかも素敵な回答ですね。伸び盛りの加藤さんなら、手掛けるチャンスはそんなに遠くはないと思います、その時は素晴らしい翻訳で親孝行してください。今日はありがとうございました。

答えにくい質問にも、笑いながら快く答えてくれた加藤さん、その表情はとてもチャーミングでした。だからこそ目指すNO1候補をゲットできたのかも知れません、有難うございました。しかし何と言っても記憶に残ったお話は、一旦進路を決めた後は、一直線に目的に向かったということ。この心構えは、これから後に続く映像翻訳希望者達の大きな参考となるに違いありません。

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