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プロへの近道!

佐藤一公先生の授業に勇気付けられた…

須永珠生 映像翻訳者/2002年3月 映像翻訳科・映画翻訳専科卒業


【作品歴】
[劇場作品] 「ラブ・インポシブル~恋の統一戦線」
[放送] 「シェクスピア21・じゃじゃ馬ならし」
[ビデオ・DVD] 「逆転法廷」/「第一容疑者・姿なき殺人」/「マッド・ファイト・ワイフ」/「ダンスwith me!」他多数 シリーズ:「バットマン&ロビン」/「宇宙家族ロビンソン」  その他コメンタリー:「ワイルド・スピード×3」/「シャイニング」/「テレビシアにかける橋」/「ライラの冒険 黄金の羅針盤」他多数
[音楽DVD] 「クリス・ボッティライヴ!」/「マイケル・ジャクソン ザ・ワン」/「クラッシック・アーティストシリーズ ムーディー・ブルース」 以上全て字幕作品です。

須永さんは映像翻訳者として一本立ちするまでに、少し変わった経歴(回り道)を持っています。その経歴も含めて、彼女の目指すところを聞いてみました。毎日の買い物で広尾に行くと聞きつけ、早速駅近くの喫茶店で待ち合わせ、インタビューに入りました。

月並みですが、まず映像翻訳者になりたい、というきっかけはどのような事だったのでしょう?

とにかく映画が好きだったんです。74年生まれなので、80年代は小学生でした。学校から帰ってくる午後の時間は、12チャンネルが古い吹替映画をやっているんです。たとえば「キリマンジャロの雪」なんかは何度も見ましたし…それに馬が好きだったから西部劇をよく見て…文句なしにのめり込んでしまいました。はずみがついて中学生になると、深夜の再放送の外国映画をビデオに撮って片っ端から見る、面白くて、面白くて…

そんなにテレビ漬けで両親に怒られることはなかった?

大丈夫…親も映画が好きで、よく映画館にも連れて行ってもらいましたし…それで、番組の最後によくクレジットが出てくるでしょ、東北新社って、サブリミナル効果かどうかは知りませんが、絶対に頭の中に染み込んでいたと思います。だから新社が吹替をやっていることも知っていましたし、「奥様は魔女」なんかも、多分再放送だったのでしょうけど、ちゃんと見ていました。

こんな映画漬けの須永さんが、進んだ学校はどんなコースだったんですか?

日大の芸術学部、映画学科です。

病昂じて、映画を自ら作りたくなった(笑)?

違います、違います、そんな大そうなことではなく…脚本コースだったんです。書くだけです。どんな形であれ、映画にかかわっていたいと思っていただけです。

でもここまでだと、映画好きは理解できたのですが、どこから翻訳者希望の要素が入ってくるのかが分からない…

日大に交換留学の制度があって、在学中に1年間アメリカに行ってたんです。英語も好きだったから行ったんですけれど、…でも今考えると洋画漬けで、自然と英語は身についていたのかも知れないんです、そんなこんなで、英語がすごく身近になっていました。

ここでなんですか、映像と翻訳が結びついたのは…

そうなんです、映画好きと英語が生かせる職業として、いつのまにか映像翻訳という仕事が自分にとって現実的になっていました。それに…思い出した、昔祖父に本をもらったんですよ。

「映像翻訳者になるためには」みたいな…たしか清水俊二さんがお書きになった本でした。(正しくは「映画字幕(スーパー)の作り方教えます」でした、念のため)だから、少しずつなんですが、映像翻訳者になるという希望は固まっていったと思います。ただ、どうやってなったらいいのかは分かりませんでした。

それでは話をもう少し先に進めて…アカデミアに入ったきっかけは何だったのでしょう?

偶然なんです。ある日アカデミアの看板見ちゃったんです。

看板?ひょっとして新宿御苑前の駅の構内にある、あの看板のこと?

そうです、あれを見て、そこで翻訳者に絶対になろうと決めてしまったんです。

随分、先走りましたね…それにあの看板が役立った人の話、初めて聞きました…ほかの学校は考えなかったのですか?

なかったです(笑)、ほかに学校があるなんて知らなかった(笑)…それに、東北新社の学校だってすぐわかりましたし…

理解はできるんですが、でもこの一足飛びはね…

サブリミナル効果のなせる技なんですよ。

サブリミナルの効用は分かったことにしておきましょう。それでアカデミアは実際にはどうでした?

基本的なことを教えられました。「納期を守れ」だとか、「何があっても提出しろ」だとか、当たり前のことなんですが、それを叩き込まれました。

大事なことなんですが、でもそれはどこの学校でも教えると思うんですよ。お聞きしたいのはアカデミアに通って、身にしみて勉強になったこととか、このアカデミアの教えだけは絶対に自分の宝になったとか、そんなこと、なにかありませんか?

そうですね…アカデミアは第一線で活躍されている先生方がほとんどでしょ、クレジットなんかに名前の出てくる方々ばっかりなわけです。

映画好きにとってはどれほど貴重な経験だったか…、いろいろな質問ができるわけですもの…なかでも本当に影響をうけた、そして自信になったのは佐藤一公先生の授業でした。

一公先生の映画好きが100%伝わってきて…だって一度映画のこと話し出すと止まらないんですよ、授業そっちのけで(笑)…生意気な言い方ですがこれが逆に私の自信になったんです。「これだけ映画が好きな方がいる、(これだけの映画好きを理解できる私なら)私だって絶対に翻訳者になれる」と思いました。

意味深ナ言葉ですね、よく理解できます。

ほんとに、一公先生からは「映画が好き」という自信や情熱をもらいました。

アカデミアで学んだ最高の秘密を聞いてしまった気がします。でも須永さんはこの後がまだあるんですよね。

はい、卒業する時、東北新社の日本語版制作部門(音響字幕制作事業部)の制作の仕事をアカデミアの事務局から紹介されたんです。ここで契約社員で2年間修行しました。

ここが変わっているんですよ。普通なら翻訳者の道をまっすぐに行くでしょ、回り道だと誰しもが考えると思うのですが…

そんなことありません。どんなに私にとってプラスになったか、普通なら仕事を「もらう」という受注側しか知らないところを、発注者側に回ったんです。言ってみれば、アカデミアで翻訳の「知識」を学び、外画では翻訳を含めた制作の実践を学んだ、それこそ「体で覚えた」と言っほうが良いかもしれません。

東北新社グループならではの経験ですね。考え方次第なんですが、なにもそうあせって翻訳者デビューにたどり着くことはない、翻訳も含めた制作の実際を知ることは、後々大きな財産になる、とも言えますね。

発注者側に回ることってどんなことか…ある作品がB翻訳者じゃなく、どうしてA翻訳者に発注なのか…作品の質、プロデューサーの意向、制作予算、スケジュール、翻訳者のそのときの油の乗りよう、調子…色々制作は考えるんですよ、こんな経験どんなベテラン翻訳者の方でも、ないと思うんです。

実践の中で、声優さんが大勢いる吹替のスタジオに立ち会うとか(面白いですよ…声優さんが試行錯誤してるところなんか見もの!)、ディレクターが翻訳者に何を要求しているのかとか…字幕作業ではQの打ち方、MIXの方法、原稿の直し方、上司に制作過程も含めた「字幕」の考え方をどれほど教えてもらったか…毎日が勉強の連続でした。

この制作時代は翻訳は完全に休業だったんですか?

いえ、やっていました。スケジュールのない沢山の作品が動いているし、同じフロア―にいるから、仲間が頼みやすいんですね。本業の合間をぬって定期的に簡単な仕事、たとえば番宣やトレーラーとかDVDの特典なんかはやっていました。

修行にはもってこいの職場!習うより慣れろ、翻訳はもちろん制作の全過程を完全に一人でこなせる、貴重な人材に変身したわけですね。

今言われてはじめて自覚しました、自分の貴重?な才能を(笑)…貴重だったんですね……

外画を2年間で卒業して、いよいよ一本立ち、どうですかフリーとなったときの感想は?

誰しもがそうなんでしょうけど、やっぱり仕事が来なくなるかもしれないことの不安ですよね…

この悩みはフリーにかならず付きまとう、宿命みたいなものでしょう…ところで、仕事は今は新社がほとんどですか?

そうですね、月に平均して2~3本いただいて、先月、今月はほとんど休みなし。

どんなジャンルが多いのですか?

DVDの長編映画。それに特典やコメンタリー、それから…ドキュメンタリーや音楽ものも多いですね。

音楽!!これもまた貴重な才能ですね。

インタビューが入ったDVDのライブ物を翻訳したとき…これをきっかけにこのアーティストが好きになってしまったんです。クリス・ボッティーて言うトランペット奏者、ブルーノート(青山です)に来たので、ライブにまで行きました。どんな作品でも、自分が翻訳したモノはすっごく愛着が湧くんですよね。

まだ、発展途上で翻訳道驀進中の須永さんに「こんな質問早い!」って怒られるかも知れませんが、映像翻訳の奥義或いは面白さみたいなもの、もし何か経験していたら教えて欲しいのですが……

ムーッ!(笑)むつかしーぃ!!!……ウーン…字幕のついた映像は誰もが日常よく見ていると思うんです。そんな中で、自分のやった作品がピタッとハマッタとき、英語で言っているニュアンスにピッタリの日本語が見つかったとき、こんな快感ないんですよ、もう病み付きです。適切な表現とか、文字のタイミング…ハマッタ映像は画面自体が引き締まる感じさえします。

それに自分が訳してて面白いと思った映画を、他の人が面白いと思えるように役立てる…本当に幸せと思います。私、外画を卒業したとき、ある大手の映画・ビデオ会社のチェックをやるようになったんです。

そこでつくづく思ったんですが、自分の翻訳のゴールはまだまだ先だって…それにこの思いはずーっと続くんだろうなって…もちろん、ほかの翻訳者さんの完成された作品を見ることは、「上手いなーっ」て思うこともあるし、「自分ならこうするだろうな」って思うこともいろいろです、でも見れば見るほど勉強になって……だから、自分のゴールは遠ざかるんです。

素敵な奥義だと思います。でも、これから翻訳者としてフル回転になったときでも、そのチェックの仕事は続けるんですか?

続けたいと思います。いろいろな言葉や表現、映画の知識も入ってくるし、くり返しになりますが、これほどの勉強の場所はないんです。それに…翻訳って閉じこもりの仕事でしょ、チェックの仕事は外の世界とのつながりの場所にもなっていると感じてます。

最後に、須永さんが目標にしている翻訳者、いらっしゃったら教えていただけませんか?

古田由紀子さん。ただ,ただ「上手いなー」ってため息と一緒に見ています。

須永さんは、可愛いワンちゃん「アイビー」を連れてインタビューに応じてくれました。このアイビーは東北新社の音響字幕制作を辞めるとき、仲間の皆が送別の記念品?として贈ってくれたものだそうです。翻訳の合間の気晴らし相手として、素敵な協力犬になってくれているとのこと。 インタビューをご覧になってお分かりのように、須永さんはアカデミア卒業の後、日本語版の制作という道を経てプロの翻訳者になっています。ここで得た、経験、仲間は現在の仕事の上でとても大きな宝になっていると強調されていたことが、印象的でした。最後に…アイスコーヒーに入れるガムシロップをズーッと舐めていたアイビー! いつまでもご主人に愛嬌を振りまきつづけることを祈る!

さあ、東北新社の学校へ!アカデミアへ出かけよう!

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