映像テクノアカデミア

Techno Voice スタッフが綴る公式ブログ

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【声優・俳優】秋の試演会のお知らせ

2013年9月 5日 16:39

今年のアカデミアの夏休み期間は、授業が無いので教室は無人、生徒達の姿は何処にも見かけないと思いきや、毎日空き教室を狙って、生徒達が事務局に殺到していました。
コラボ授業?もちろんそれもあります。
もう一つの理由は、9月16日と23日に声優・俳優科が行う試演会の自主練の為です。

9月16日(敬老の日)は、トータル・トレーニング・コースの「からさわぎ」と
専科特訓クラスの「クレイジーピープル4」の2本立て。
そして9月23日(秋分の日)は俳優研修クラスの「県立町田高校物語」と
俳優実践クラスの「コーラスライン」の2本立てです。

9月16日に上演する「からさわぎ」は、原作がシェイクスピアの「空騒ぎ」を現代版に脚色した喜劇。
もう一本の「クレイジーピープル4」はクレイジーピープルシリーズの第4弾。
相変わらず奇想天外な人達が登場し、狂気な世界へ主人公を導こうと画策する正にクレイジーなドタバタ喜劇。

そして9月23日に俳優研修が上演する「県立町田高校物語」は、題名の通り、学園物コメディ。
皆さん、高校時代を懐かしみながら、演技を楽しんでいます。
でも先生役の生徒達は、背伸びをして、自分達が出会った高校教師をイメージして役を作っています。

俳優実践が挑戦しているのは、歌あり、踊りあり、お芝居ありのブロードウェイ・ミュージカルの代表作「コーラスライン」の縮小版。
エンディングのダンスよ.JPG 踊った事が無い人が一生懸命振りを覚えて踊る姿は、見ていて感動ものです。

9月に入っても、本番に向かって毎日、練習に余念がありません。
入場無料なので、是非お時間がありましたら、観に来て下さい。
詳しいことはホームページ又は事務局にお問い合わせください。

【映像・広告】「信也のまんま 2」資生堂 岡本善勝さんと中島信也の対談レポート!

2013年8月23日 10:52

IMG_7151 OK WEB用.jpg 

 

「信也のまんま」今年最後のゲストは資生堂の 岡本善勝さん。

岡本さんは福岡の久留米のお生まれ。実家は京都の呉服商です。

大学を選ぶときに美術系か工学系に行こうか迷っていると、

自宅から通える九州芸工大(現 九州大学 芸術学部)の存在を

美術の先生から教えてもらったそうです。

その大学の授業の中で当時、資生堂の宣伝部長だった

中村誠さんの集中講義があり、広告業界と資生堂に魅力を感じられ、

めでたく1980年に資生堂宣伝部に入社されました。

それからデザイナーとして働きはじめられ

セルジュ・ルタンスと同じパリオフィスに駐在して

海外向けの広告をセルジュ・ルタンスとともに手がけられました。

その後、ブランドのクリエイティブディレクターとなり、

化粧惑星、マジョリカマジョルカ、HAKUなどのブランドを担当されました。

中島信也ディレクターとの出会いは資生堂宣伝部の

奇人と呼ばれている八村邦夫、石塚靖男の紹介だったそうです。

その後岡本さんはACCの審査員をおやりになります。

1999年から2002年。

このとき中島信也ディレクターと一緒に何日も審査をすることで親しくなられ、

一緒にする仕事も増えていったようです。

二人が一緒にやった仕事でいちばん好きなCMを岡本さんに選んでいただきました。

ひとつは熊木杏里が歌い、マイコが演じる、

資生堂企業CM「新しいわたしになって」

というものでした。歌詞を中島信也が書き自ら企画・演出したもの。

中島ディレクターはこの企画を東北芸工大に向かう新幹線の中で思いついたそうです。

「本日わたしは、ふられました、わかっちゃいたけど、無理めだと...。」

 

という言葉がふっと降りてきたそうです。

 

このフィルムは今もとても素晴らしく

何度も何度も見てみたいという気になるものでした。

 

そして、もう一つが「化粧惑星」この立ち上がりの

 

シリーズも今見てもチカラがあり

 

特に工藤静香の「びつくりしました」と

 

「つ」を強調する手法はとても印象に残っています。

 

また、岡本さんが手がけられたブランド、

マジョリカマジョルカのTVCMや

セルジュ・ルタンスとともにつくったインウイのCMを見ることができました。

 

震災後1年後に放送された、

被災された方々にエールを送るという意味を込めて

震災の翌年201248日、資生堂の140周年の事業として

「化粧のちから」のTVCMが作られました。

演出をしたのは中島信也ディレクターです。

蒼井優が出演しているこのCMには

実際に被災された方々の写真が使われています。

 

どんな状況になってもお化粧をしたい、きれいでいたい

ということは

善く生きようとすることだ!

 

というメッセージが強く伝わってくるCMでした。

 

また、この日番外編として岡本さんの先輩がおつくりになった

「資生堂オーデコロン モア」のCMを見ました。

パラゴンの創設者でありカメラマンの横須賀功光さんの仕事です。

これを見た中島ディレクターがあの時代の実験精神にあふれるCMを見て、

なかなかええですねえ!と感心していました。

 

また、お二人の出身が九州は福岡の久留米と八女ということもあり、

印象に残った他社のCMとして

「九州新幹線全線開業」のフルバージョンを見せていただきました。

このCMも2011年、3・11とちょうど同じ時期に放送され

3・12開業ということだったのですが

震災の影響で放送が中止になってしまい、

その後ユーチューブなどで爆発的にヒットしたという

伝説的なCMとなりました。

 

岡本さんが最後にこの仕事についてを語ります。

良く先輩に言われたのが、天才でなくてもいいが

天才とつきあえなくちゃいけない。

というもの。

特に資生堂宣伝部は直接、CM制作会社と一緒に仕事をしてきたという伝統があり、

宣伝担当がCMディレクターたちとガチンコで向き合いながら

CMを創ることが求められてきました。

クリエイターと面と向かって

コミュニケーションをとっていくという経験を

通じてさらに大きな人間に成長していくのでしょう。

それを実行してきた伝統的な文化みたいなものが

資生堂の宣伝部にはあるのだと思います。

 

中島ディレクターの言葉に

 

「創造力」と「想像力」が大切なんだ!

 

というものがあります。

特に後の「想像力」とは

お客様はどう思うのだろうか?

スタッフはどう思うのか?

という思いやりの気持ちを持ち深く考え続けようという言葉です。

これは簡単ではありません。

そしてお客様に媚びるということでもありません。

 

考え抜くということを通じて人のキモチに寄り添うことが

出来なければクリエイティブではないという言葉は

会場のみんなの心の中に響いたことでしょう。

 

岡本さんは、現在CSR環境企画室というところに在籍され、

企業と社会をいかにして持続可能(サステイナブル)にしていくのか?

ということを考え続けていらっしゃいます。

 

言い換えると、地球と人間とそれに関する企業は

どこに向かっていけばいいのか?というようなこと。

 

それは、わたしたちのライフスタイルを変えるようなことであり

その提案がこれからの企業には求められるのだ、

というお言葉をうかがいました。

 

そうして、あたたかい熱気に包まれたまま、

三夜続いた「信也のまんま」は終わりました。

 

また、来年もやりたいと思いますので、

みなさん是非、見にいらしてください。

【映像・広告】「信也のまんま 2」すかいらーく ジョン・キムさんと中島信也の対談レポート!

2013年8月22日 14:42

IMG_7076 OK.jpg

「信也のまんま」今年の2回目は、

すかいらーくのマーケティング執行役員のジョン・キムさん。

ジョンさんは、2012年に韓国のマクドナルドから、すかいらーくに。

ジョンさんがすかいらーくグループの

広告コミュニケーションの責任者であり、

ジョンさんがOKならばそのままOKということになるという。

日本の企業に良くある上申してお伺いを立て、

さらに合議制で決めていくというスタイルとは真逆にあります。

それだけに決断が早く、そこにはジョンさんという人の

個性や考え方も反映されることになります。

実際にジョンさんがすかいらーくに来てからの

広告コミュニケーションは大きく変わったらしい。

 

ジョンさんが2012年から始めたキャンペーンは

電通の田島CDのチームが中心となってプランニングが行われています。

そしてその演出を行っているのが「信也のまんま」のホストである、中島信也。

 

最初、ジョンさんは中島ディレクターのことを知らなかったのですが、

ショウリールを見、カップヌードルの「HUNGRY」の

キャンペーンをやっていると知り、とても喜ばれたそうです。

言葉がなくても通用するシンプルで力強いコミュニケーション。

ああいう仕事は長く残り多くの人に伝わるんだなと改めて思いました。

 

この日は、カップヌードル特別版として

過去のカップヌードル「HUNGRY」シリーズを

10分程度にまとめたものを見ることができました。

 

ジョンさんがこの日おっしゃっていた言葉で

みんなの中に残ったのが

 

confidence(自信)」

 

というもの。

 

自信をもってクリエイティブを創るという

矜持みたいなものが必要であると何度もおっしゃっていました。

その言葉について中島ディレクターがさらに突っ込んで質問すると、

confidence(自信)は、

きちんとしたtalent(才能)とexperience(経験)が組み合わさって生まれるものだ!

とジョンさんは語ります。

才能だけでも経験だけでもなく、

その二つがきちんと掛け算されてその合計が

自信の大きさにつながるという言葉は、

広告コミュニケーションの仕事を超えて

人間的な魅力に満ち溢れたものでした。

 

田島CDが、「ガスト」のCMの仕事がきっかけで、

こうした対談が実現できたことをとても喜んでおられました。

 

またアンケートの中で、ある女性PM(プロダクションマネージャー)の言葉が

とても印象に残りました。

彼女自身、大学で授業が面白いと思ったことはなかったらしいのです。

大学卒業後、こうして学ぶという体験が数年ぶりにできました。

今回のこの話を聞いて、学ぶということの面白さを再発見されたそうです。

そして、CM制作会社に入社した時の、

CM創りで人の気持ちを動かしたいという

初心に戻れたのがとてもよかったという言葉を聞き、

とても嬉しい気持ちになりました。

 

また、ジョンさんが語る広告とアートとの関係についても

とても興味深いものでした。

広告とアートはとても似ている。

似ているが広告はそのあと商品やブランドを売り、

アートはアートそのものを売る、

違いは実はそこだけなんだという考えにとても魅かれました。

 

ジョンさんはもともと大学で哲学を学んでおられたので

こうして本質に立ち返って物事を考えるということを

実行されてる方なんだなということがよーくわかりました。

 

ナイスガイのジョンさんとむちゃむちゃ面白トークの中島信也との対談。

通訳の渡辺さんの協力もあり、とても内容の濃い90分となりました。

 

【映像・広告】「信也のまんま 2」サントリー加藤英夫さんと中島信也の対談レポート!

2013年8月21日 12:54

加藤さんと中島信也CMディレクターとの付き合いは長い。

1980年代後半から30年近く仕事が続いています。

サントリー角瓶で鹿賀 丈史が出演していた「旅情&ウイスキー」

というCMが初めての加藤さんと中島ディレクターとの出会いです。

それからずーっと長く仕事をご一緒している関係が続いています。

サントリーという高いレベルでの広告表現のアウトプットが求められる

企業をそれだけ続けられていることが、奇蹟とも思えるような関係性をも

築き上げていると言えましょう。

いくつかの広告会社のCMプランナーたちと一緒になって、

中島ディレクターは「サントリー」というクライアントのために、

懸命になって、さまざまな表現で応えていきます。


 加藤さんの言葉が印象に残っています。

ある時代までのサントリーは高杉治朗さんの演出に代表されるシャープで強いもの、

そして東條忠義さんの演出に代表される、文学的で抒情性に富むものがありました。

そこに中島信也ディレクターが参入し、あらたなサントリーの

コミュニケーションスタイルを築いてくれたとおっしゃっていました。

それは「楽しませ、人を幸せにすること」。

うまく言えませんが、

スーパーホップス、CCレモン、伊右衛門茶、燃焼系アミノ式、

などなどのCMを見ると、加藤さんのおっしゃっている意味が見えてくるのかもしれません。

時代が変わると、その時代に応じた、新たなCMの文法が生まれてくるのでしょう。

 加藤さんと中島信也ディレクターのもう一つの共通点は

学生時代から広告が好きだったということ。

加藤さんは学生時代、毎週の伊勢丹の新聞広告(土屋耕一さんの手になるコピー)を

楽しみにされており、

毎月発売される「家庭画報」の「キューピーマヨネーズ」の広告(秋山晶さんのコピー)などを

心待ちにされていたそうです。

一方、中島ディレクターは中学の文化祭の舞台の幕間に流す

ラジオCM(※近所のお店)を作ったと話していました。

そして、この二人は広告の世界に入り、

結果的にこうして長く仕事をする関係になったのでした。


 加藤さんのお話を聞いていると「言葉」に対する感性が高く、

その言葉が持つ世界観やレトリックなどに

限りない愛情をもっていらっしゃるのだということがよくわかりました。

加藤さんがサントリーに入社された初期の頃に

お書きになった


「金曜日はワインを買う日」


の広告コピーはあの時代とても衝撃的な言葉でした。

こうした言葉でライフスタイルが大きく変わっていくだろうという

示唆をも与えてくれるものでした。

ボディコピーもきちんと書かれており、文学的なリテラシーの高い

広告表現が出来るのがサントリーという会社でもあります。

それは、「寿屋宣伝部」時代(※寿屋=サントリーの旧社名)の

開高健や山口瞳から延々と続く伝統なのでしょう。


 サントリーで長く広告を手掛けられている加藤さんから

広告するための企業が注力するいくつかののポイントを教えていただきました。

一つは、まず


企業の哲学をよく理解し、それをきちんと伝えるということ。


二つ目は創業者鳥井信治郎さんの言葉に代表される


「やってみなはれ、やらなわからしまへんで」


という言葉に代表されるチャレンジ精神みたいなものを理解すること。

そして三つめは、先ほどの開高健のコピーに代表される


「『人間』らしくやりたいナ、『人間』なんだからナ」


ということの本質的な価値を理解することだと思うのです。


 これらはすべて「サントリー」という会社の持つ

企業文化(哲学=フィロソフィー)を理解して、

その大きな骨格の上に立ってコミュニケーションをしましょう

ということなのではないでしょうか?

その企業文化を

広告を通じて好きになってくれる人が増えることになり、

そこの商品や会社が好きになり、

企業ブランドを愛してくれるようになってほしい。

そのようなことを想ってサントリーは

レベルの高いコミュニケーション活動をやり続けておられるのだと理解しました。


 加藤さんが、こうしたコミュニケーションを一緒に行っている

スタッフへのねぎらいの気持ちをいつも持たれていることに感心しました。


懐が本当に深いというのは、


こういうことを言うのだなあと感じる一夜となりました。

IMG_7031  OKOK.jpg

【スタッフこぼれ話】アカデミア事務局レイアウト変更

2013年8月20日 12:00

 この夏休み期間を利用して、映像テクノアカデミア事務局はLANケーブル配線工事に伴い、数年ぶりにレイアウト変更を行いました。今までもちょっとしたレイアウト変更はありましたが、今回はアカデミア創設以来の大規模な変更です。


         Before

before.JPG

 

不要となったデスクなども処分して今まで狭かった入口付近が、

 

         After

after.jpeg

 

こんなに広くなりました!・・・・・解りにくいか(笑)


今までよりも受付スパースが広くなりました。またスタッフも受付に向かって座るようにし、すぐに目を合わせて対応できるようにしました。


 

今回の工事でPCルームのインターネット環境、館内のWiFi環境も改善いたしました。

他にもまだまだ改善点はいろいろとあるかと思いますので皆さんの忌憚ないご意見をお待ちしております。



 

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